子会社がビットアルゴ取引所東京に資本参加
ヤフー株式会社は13日、同社の100%子会社であるZコーポレーション株式会社が、株式会社シーエムディーラボの子会社である株式会社ビットアルゴ取引所東京に資本参加することを決めたと発表した。出資時期は2018年4月中を予定する。
今回の資本参加について、出資額など詳細は非公表となっているが、Zコーポレーションがシーエムディーラボからの株式譲渡およびビットアルゴ取引所東京からの第三者割当増資を引き受け、ビットアルゴ取引所東京を持分法適用会社にするという。
Zコーポレーションの株式は、現時点でシーエムディーラボの100%保有となっているが、出資実行後はZコーポレーションが40%を取得、シーエムディーラボ60%、Zコーポレーション40%の出資比率になる。
ビットアルゴ取引所東京のサービス開始は秋
ビットアルゴ取引所東京は、すでに仮想通貨交換業者としての登録が認可されている企業のひとつで、2017年5月に設立された。登録番号は関東財務局長第00011号、一般社団法人日本仮想通貨事業者協会の正会員となっている。
2017年3月19日より開かれた仮想通貨取引所のビットアルゴを独立させ、その事業を手がける子会社として新設された企業で、資本金は1,000万円、代表取締役社長を尹煕元氏が務める。
ヤフーの子会社であるZコーポレーションは、ヤフーグループが手がける既存事業とは異なる領域に新規でチャレンジ、さらなるビジネス開拓を進めていくことを目的に設立された新会社で、ヤフー(Yahoo)の「Y」の次、“ヤフーでやれなかったことを探っていく”としている。宮坂学氏が代表取締役社長となっており、直近では3月にシェアサイクル事業のOpenStreetへ出資することを発表するなどしている。
ヤフーの発表によると、今回の資本参加を通じ、グループとして、今後さまざまな応用が見込まれているブロックチェーン関連領域と、仮想通貨事業に本格参入するという。また、ヤフーグループが有するサービスの運営やセキュリティノウハウなど、豊富な知見を活かし、ビットアルゴ取引所東京が運営する取引所サービスの開始準備、および開始後の運営支援を行うともした。
ビットアルゴ取引所東京の取引所サービス開始は、今秋と予定されている。ヤフーグループの新規参入で、仮想通貨交換業を中心とした関連事業者の業界構図に変化がもたらされる可能性があるほか、ブロックチェーン技術を活かした新ビジネスの創出もさらに活性化してくることが考えられる。今後の動向が注視されるだろう。
(画像はヤフー株式会社プレスルームトップより)

ヤフー株式会社/Zコーポレーション株式会社 プレスリリース
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2018/04/13a/ビットアルゴ取引所東京株式会社 ホームページ
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