Google、新ストレージサービス「Google One」の一般提供を開始

米Googleは現地時間の15日、新しいクラウド型のストレージサービス「Google One」について、一般提供を開始すると発表した。まず米国内のユーザー向けでリリースされており、順次世界中のユーザーが利用可能になるとされる。

Googleには、これまでGoogleドライブのストレージプランサービスが存在したが、「Google One」はいわばその進化版にあたり、有償となるものの、より高い利便性をもって幅広く活用できるようになる。すでに「Googleドライブ」の有料プランを利用しているユーザーの場合、自動アップグレードを通じ、無料で「Google One」が使用可能となる。

「Google One」は、Googleが今年5月に初めて言及したもので、これまでは「Googleドライブ」の有料プランからアップグレード利用を選択したユーザー限定の提供となっていた。「Google One」では、これまでのようにドライブから個別にストレージを購入する必要がなくなり、料金はそのままか、あるいは安くなる。

そして今回の一般提供開始により、「Googleドライブ」のアカウントを保有していないユーザーも「Google One」のプランに登録、参加してサービスを利用することができるようになった。アカウント登録を行うと、15GBのストレージはデフォルトで無料提供され、そこから有償のストレージとして、100GB～30TBのオプションを任意で選択、それに応じた料金が課される。

米国の料金では、100GBが月額1.99ドル、200GBで月額2.99ドル、2TBなら月額9.99ドルとされ、2TBより上はGoogleドライブ有料プランと同額になる。よって、既存の1TBドライブプランは、無償で利用可能な容量が2TBに引き上げられる。

「Google One」適用後は、「Googleドライブ」や「Gmail」、「Googleフォト」の追加保存容量があわせて利用可能となり、いずれも総称として「Google One」と呼ばれるようになる。

また、契約した1つのストレージプランを、最大5人のファミリーメンバーと共有することが可能になるという。ストレージサービスだけでなく、他のさまざまなGoogle製品、各種サービスに関し、スペシャリストのカスタマーサポートをいつでも受けられるとされ、安心かつ利便性の高い統合的なサービス環境を得ることもできる。

さらに「Google One」へ登録すると、Google検索で見つけたホテルの割引特典を得ることができたり、Google Playで利用できるクレジットが付与されたりといったメリットもある。

なお「Googleドライブ」は、個人のオンラインストレージサービスとして保持され、またビジネス向けの「G Suite」もとくに影響を受けることはなく提供される。

すでに「Googleドライブ」の有料プランユーザーとなっている人については、米国以外でも今後数週間のうちに「Google One」へ自動アップデートが行われ、アップした容量と充実したサポート、サービス面での各種特典が使えるようになる見込みだ。詳細は「Google One」の公式サイトなどで案内している。

（画像はプレスリリースより）




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「Google One」　公式サイト
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