NECが介護施設で5G実証試験

さまざまな場面で「5G」を耳にする機会が増えた。「5G」とは第5世代移動通信システムのことで、2020年から順次、日本国内でサービスを開始している。

「5G」の特徴として、「超高速化」「超多数同時接続」「超低遅延」の3点があげられ、4Kや8Kといった高解像度の動画配信や、超多数同時接続によるIoTの普及、超低遅延による自動運転精度の向上や遠隔治療などさまざまな分野での活用が期待される。

NECは、2020年7月17日、株式会社NTTドコモ、SOMPOホールディングス株式会社、SOMPOケア株式会社と共同で、介護付きホームである「SOMPOケア ラヴィーレ舟入」にて5Gの実証試験を実施したことを発表した。

同試験では、5Gの活用により「顔認証による来訪者特定」「アラートによる禁食チェック」「食事前後の配膳トレー撮影による摂取量管理の自動化」を実施し、介護職員のピーク時の業務効率化に貢献できることを実証したという。

超高齢化社会が急速に進む日本において、介護人材の需給のギャップが喫緊の課題となっている。そうした人材不足に対応すべく、介護業務の一部に5Gを活用することで効率化を図ることが期待される。

今回の試験では、介護業務の中でも特に多くの時間が割かれるといわれる「食事介助」をテーマに、5Gを活用した「禁食チェック」や「摂取量の自動管理」を試験し、一定の効果が得られたという。

今後は、同試験結果に基づき、介護施設への早期導入を目指すべく、検討を継続していく。

（画像はプレスリリースより）




NEC　プレスリリース
https://jpn.nec.com/press/202007/20200717_01.html