老舗科学雑誌のイベントをオンラインで
2020年8月7日、株式会社富士山マガジンサービスと株式会社誠文堂新光社が、業務提携したことを発表した。
これは、誠文堂新光社が刊行する「子供の科学」における事業展開に伴うものであるが、数十年続いた雑誌での展開が主だったため新しいメディアサービスとしての開拓を目指すものである。
一方、富士山マガジンサービスは、雑誌ビジネスに関する様々なツールを各社に提供しており、雑誌のデジタル配信など雑誌業界が不得手とする分野にいち早く参入した会社である。
今回は、以前から雑誌の定期購読、それに付随したECプラットフォームの提供、電子工作教室のイベント支援を行った実績から提携に至った。
コロナ禍で進む雑誌のオンライン化
近年、紙媒体雑誌の発行部数が減少し、以前から存在する出版社が廃業に追い込まれるなど、書籍業界全体が衰退している印象を受け、実際に紙媒体だけを扱っている出版社は、このあおりを受け業績は好ましくない。
しかし、紙媒体での雑誌発行を取りやめる代わりに、デジタルコンテンツとしてオンラインでの提供に切り替え成功している事例もたくさんある。
今年の新型コロナウイルスにより、外出もままならない中で雑誌を買いに書店に行くこともできなかったが、「子供の科学」では、期間限定でオンラインでの無料公開を実施した。
一部、付録などの問題も生じたが、別購入できるようにしたり、割引で購入しやすくしたりと今までの形態に近いサービスで実現することが可能となった。
(画像はプレスリリースより)

リセマム
https://resemom.jp/article/2020/08/12/57600.html