京都大学発ベンチャーが担当
2020年10月19日、ベンチャー企業の「リバーセル」と愛知県の藤田医科大が、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を利用した新型コロナウイルスの治療法開発を開始すると発表した。
免疫細胞である「キラーT細胞」を、iPS細胞で培養抽出し、新型コロナ患者に投与することで、新型コロナウイルスに感染した細胞を攻撃し、結果として重症になるリスクを低減させることが出来る。
なお、「リバーセル」は、京都大学発のベンチャー企業であり、臨床実験(治験)までの目標期間を3年以内としている。
安くて、早くて、誰でも、が最大のメリット
現在、新型コロナに罹患した患者に対して投与する治療薬の開発が進められているが、手放しでは喜べない事実もある。
その一つが、副作用であり、治験を途中で中断するなどの事例も出ており、完全な状態ではないことが窺がえる。
リバーセルは、高価で、開発に時間が掛かり、品質が不安定な、患者自身から作られる「自家T細胞」ではなく、他人からの細胞を利用した汎用T細胞を用いることで、安価で、開発が早く、高品質が実現できる。
なお、汎用性のiPS細胞を使うため、患者の免疫による拒絶反応が無く、凍結して保存できるため大量生産化に向き、コストダウンも可能となる。
(画像はプレスリリースより)

リバーセル
https://rebirthel.com/