GPSが正常に動作しない屋内でも正確にナビ!これで新宿・渋谷・東京駅を使いこなせる!
Yahoo!株式会社は9日、「Yahoo!地図」アプリのアップデートを実施し、Android版では、GPSが正常に動作しない地下街などの環境でもナビゲーションが可能となる、地磁気を用いた新しい屋内位置確認技術を搭載、国内サービスとして初めて実用化したことを明らかにした。
この新屋内位置確認によるナビは、フィンランドのIndoorAtlas社が保有する地磁気を使った屋内測位機能を実装して実現させたもの。スマートフォン端末に搭載された磁気センサーなどを用い、GPSの電波が届かない場所でも、地磁気から高精度に現在位置を特定することができる。対応OSはAndroid 4.3以上だ。
まず、迷路のように複雑化し、誰もが迷いやすいところとなっている都内の主要ターミナル駅、新宿駅、渋谷駅、東京駅の構内と地下街を対象エリアとして提供する。このエリアでは、最小誤差1メートルの精度で位置を特定できるといい、屋内・地下街地図情報と合わせることで、現在位置を分かりやすく示し、ユーザーの移動をサポート。これらの駅を使いこなせるようにする。
地磁気を用いた測位であるため、地上から地下への移動だけでなく、地下1階から地下2階への移動も正確に把握し、現在地地図を該当フロアのものへ自動で切り替えることができる。ナビ機能を使えば、これら巨大ターミナル駅で電車を降りてから、目的地へ向かうための最適な改札口や駅出口まで案内してもらうことが可能だ。案内通りに歩けば、慣れない人でも、スムーズに乗り換えを行ったり、ターミナル駅周辺エリアにある目的地へ移動したりすることができる。
「ルート案内」機能も大幅リニューアル!こちらはiOSも
この屋内現在地確認は、Android版のみの対応だが、対象駅における屋内地図の表示と、移動において使用すべき改札名や出口名の案内情報の受け取りはiOS版でも可能だ。
また、今回のアップデートでは「ルート案内」機能も大幅にリニューアルされている。こちらはAndroid版、iOS版の両方に対応し、現在地に応じて地図と案内が連動して切り替わる、カーナビのような自動案内を実現した。
交差点などの目印となるポイントと、次のポイントまでの距離を地図上で表示し、案内に従って進みさえすれば、迷わずに目的地までたどり着くことができる。設定ルートをはずれた場合や、ルートに含まれる公共交通機関の時刻に遅れそうになった場合などは、再検索案内を表示、ワンタップで今の状況を踏まえた最新の最適ルート案内を実行する。
より便利になった「Yahoo!地図」アプリで、スマートな移動を体感しよう。なおヤフーでは、地磁気を用いた屋内位置確認技術による現在地確認とルート案内機能について、今後対象エリアを拡張していく方針で、他の大型駅や大型商業施設などでも利用できるようにしていきたいともした。
(画像はプレスリリースより)

ヤフー株式会社 プレスリリース
http://pr.yahoo.co.jp/release/2016/06/09b/「Yahoo!地図」公式ブログ 発表記事
http://blog.map.yahoo.co.jp/archives/20160609