多数の機能強化でより便利な作画ソフトに!
株式会社セルシスは10月27日、同社の提供するデジタル作画ソフト「CLIP STUDIO PAINT」の最新バージョンVer.1.6.3の公開を開始した。すでに利用中のユーザーは無料のアップデートで、最新版を用いることができる。
まず、同ソフトを導入するアニメーションスタジオから多くの要望が寄せられていたという、アニメーションウィンドウのタイムラインパレット上におけるレイヤーのサムネイル表示機能が追加搭載された。これにより、タイムラインの内容やセル切り替えの表示が分かりやすくなり、作画作業がよりスムーズに進められるようになる。表示設定はパレットメニューから変更可能で、利用シーンに合わせて用いるとよい。
さらに、セルシスのアニメーション制作ソフトウェアスイート「RETAS STUDIO」の「Stylos」にあるものと同様のハーフトーン表示機能や、所定の色以外の色もトレス線として認識し「PAINTMAN」向けに出力可能とする機能、ラベルの色変更や特定範囲の目印など多用途に活用できるようなラベル機能の拡張などの新機能も、今後順次追加していくとアナウンスされている。
LINEスタンプ書き出しや同人誌印刷サービスへの入稿にも対応
また今回のアップデートで、新たにLINEのアニメーションスタンプなどで用いられているファイル形式「APNG形式」での書き出しをサポートした。
メニューから呼び出した「アニメーションスタンプ(APNG)の出力設定」で細かく設定が行え、「余白を削除」にチェックを入れると自動で余白部分をカットしたり、「減色する」のチェックで256色にまで自動減色してファイルサイズを縮小したりすることもできる。書き出し時には、ファイルサイズと画像サイズを表示する仕様となっているため、確認もスムーズに行える。
アニメーションスタンプを新規作成する際に便利な、専用キャンバスプリセット機能も追加されており、原寸か2倍かを選択すると、すぐに基本仕様でのスタンプ作成に入ることができるようにもなった。
このほか、ピクシブ株式会社が運営する同人誌印刷サービス「pixivFACTORY BOOKS」との連携も開始。「CLIP STUDIO PAINT」シリーズの上位モデルである「CLIP STUDIO PAINT EX」での新規原稿作成時に、設定メニューで「同人誌印刷所」から「pixivFACTORY BOOKS」を選択、専用テンプレートを呼び出して作成すると、出力データをそのまま同サービスへ入稿し、同人誌印刷が行えるようになっている。
(画像はプレスリリースより)

株式会社セルシス プレスリリース(機能強化について)
https://www.celsys.co.jp/topic/2016102702株式会社セルシス プレスリリース(APNG書き出し対応について)
https://www.celsys.co.jp/topic/2016102703株式会社セルシス プレスリリース(同人誌印刷サービス連携について)
https://www.celsys.co.jp/topic/2016102701