納品物のバーコードをスマホでスキャンするだけ!
freee株式会社と株式会社ZAICOは13日、「クラウド会計ソフト freee」と、クラウド型在庫管理ソフト「スマート在庫管理」のデータ連携を開始させたことを発表した。中小企業向けのERP機能を強化するもので、在庫管理や会計処理分野の業務を統合、バックオフィスの効率化を支援する。
BtoBで在庫を持ち商品販売を行う事業では、「納品・在庫管理」、「請求」、「売掛管理」の流れでバックオフィス作業が発生する。ここでは従来、どの取引先にどの商品を納品したか、履歴を正確に把握できるよう、製品名や型番を紙媒体の表やExcelに入力して記録、在庫減数も管理シートへ入力し、納品履歴を取引先別で集計、請求書を作成して定期的に銀行口座の入金状況を確認、個別に入金額と売掛金額の突き合わせを会計帳簿記録で行い、チェックが完了すれば売掛金消込処理を実行するなど、多くの工数をかける必要があった。
今回、freeeのクラウド会計ソフトとZAICOの「スマート在庫管理」のデータ連携により、この工数は大幅に削減され、各工程データはクラウド上で自動連携する仕組みとなって、スムーズかつ正確にバックオフィス作業の全体を管理することが可能になった。
クラウド化推進で業務を効率よく!
ZAICOの「スマート在庫管理」では、商品を出庫する際に、その商品箱などへ貼り付けたバーコードまたはQRコードにスマートフォンのカメラをかざすだけで、納品履歴を記録することが可能だ。履歴は在庫データへと自動的に反映されるため、手間無く商品の在庫不足や在庫過多をリアルタイムで把握できる。
そして今回のデータ連携開始により、この「スマート在庫管理」で記録された複数の納品履歴は、取引先ごとにまとめ、「クラウド会計ソフト freee」へ1つの売掛金取引として自動登録できるようになった。そのまま請求書を作成することもできる。
さらに「クラウド会計ソフト freee」へ取引銀行のインターネットバンキングサービスを登録しておけば、銀行の明細がリアルタイムでソフト上に同期され、口座へ入金があった際に、請求書作成と同時に登録された売掛金データと照合、どの取引先からの入金か自動で提案、確認を促す仕組みも利用できる。これにより、事業者はワンクリックで入金確認と売掛金の消込処理を完了させることが可能になる。
これで、従来、データが分散し、集計や照合に手間がかかっていた一連の業務工程が、ワンストップ処理されるものとなり、モノをやりとりするビジネス現場を含めたバックオフィスの大幅な効率化が実現される。
なお今回のデータ連携は、freeeが今年5月より掲げた、事業所基幹システムを統合し、クラウド化することで、データ連携やマルチデバイス対応での業務効率化、自由な働き方、システム運用・更新負荷の削減を実現する「クラウドERP」のコンセプトに基づいた、具体的取り組みのひとつと位置づけられている。
(画像はプレスリリースより)

freee株式会社/株式会社ZAICO プレスリリース
https://corp.freee.co.jp/news/zaico-1114-5614.html「クラウド会計ソフト freee」
https://www.freee.co.jp/「スマート在庫管理」
https://www.zaico.co.jp/