“消える手軽さ”で人気の「Instagram Stories」で広告導入スタート
米Facebook傘下のInstagramは現地時間の11日、投稿内容が24時間で自動的に消えるという特徴をもった「Instagram Stories」において、広告の試験運用を開始すると発表した。
「Instagram Stories」は、通常のフィードへの投稿とは異なり、日常のさまざまな瞬間を写真・動画コンテンツからなるスライドショー形式のストーリーとして共有できるもの。テキストツールやおえかきツールを使ってコンテンツに書き込みを行うこともできる。
最大の特徴は、「Snapchat」のような自動削除機能が付いていることで、投稿後24時間が経過すると自動的に消える仕様となっており、通常投稿のようにプロフィール画面やフィードには表示反映されないという点だ。そのためより気軽に、タイムリーに、その時だけの楽しさを共有することができる。
こうした特徴を背景に「Instagram Stories」は人気を伸ばしつつあり、現在、世界中で毎日1.5億人を超えるユーザーに利用されているという。この「Instagram Stories」で広告展開が可能になったことから、広告主はより視覚的で没入感が高く、アクティブなユーザーへダイレクトに、直感的な形式をとった魅力ある広告コンテンツ・情報コンテンツを届け、コミュニケーションを図ることができるようになった。
ビジネスツール内でインサイトチェックも可能
「Instagram Stories」における広告掲出では、昨年8月に日本でも提供が開始された「ビジネスツール」内で、リーチやインプレッション数、返信数といったインサイトを閲覧することもできる。
Instagramの「ビジネスツール」では、広告効果分析ツールとして「Instagramインサイト」が提供されており、自社のアカウントにおけるフォロワーに関する情報や、どの投稿における反応がよかったかなどを簡単にチェックできるようになっている。リーチは投稿を見たユーザーのユニークアカウント数、インプレッション数は投稿が閲覧された合計回数を示す。
なお「Instagram Stories」に関するインサイト閲覧は、広告主に限らず、ビジネスプロフィールを利用しているアカウントであれば、誰でも閲覧できるとされている。
「Instagram Stories」における広告運用は、まず資生堂、ナイキ、ユニリーバの「ダヴ」ブランド、ゼネラルモーターズ、エアビーアンドビーなど、30超の広告主によってトライアル配信がスタートされる。広告表示の適用・導入は、今後数週間のうちにグローバルの全ユーザーに展開されていく予定となっている。
(画像はInstagramトップページより)

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