乗客向けにアプリを刷新、2つの新機能で「人」を中心に
配車サービスの「Uber」を展開する米Uber Technologies Inc. は現地時間の21日、先月予告していた「Uber」乗客向けのアプリデザイン刷新を実施し、より希望する目的地へ移動しやすくする仕様を導入、2つの新機能を追加、ロールアウトすると発表した。
1つ目は「Snapchat」との連携だ。ユーザーは乗車中に「Uber」専用のSnapchatカスタムフィルターへアクセスし、これを利用することができる。たとえば、友人にあとどのくらいで到着するか知らせたいといった場合、アプリフィード上に現れるSnapカードの「Your ETA(到着予定時刻)」フィルターを用いると、「あと5分で到着」といったメッセージ付きのコンテンツを自動作成でき、これを投稿・共有することが可能となっている。
すでに「Snapchat」を利用しているユーザーならば、乗車時にアプリフィード上でSnapカードが表示されるため、ロックを解除して使いたいフィルターのタイプを選択し、投稿オプションを設定、右にスワイプすると投稿できる。SnapレンズとUberフィルターをあわせて使用すれば、さらにコミュニケーションの楽しみを拡張できるともしている。
目的地に「人」を指定する「Uber to Person」
2つ目の新機能は、目的地として場所ではなく“人”を指定できるようにした「Uber to Person」だ。街に出ていて、友達や家族と合流したいときなどでは通常、目印となる場所を知らせてもらい、そこへ移動するといった方法をとるが、この機能を用いれば、連絡先に登録している人を直接行き先として指定できる。
ユーザーは、自分の電話帳データと「Uber」アプリとを同期させ、アプリの「行き先(Where to?)」入力欄に、会いたい相手の名前を入力すればよい。すると、「Uber」が自動で相手にリクエストを送り、その人の現在地データを取得・受信してよいかどうか確認する。同意が得られると、アプリがその人の現在地を目的地に設定、相手を行き先とした「Uber」ライドがスタートされる仕組みになっている。
移動中の情報は、目的地となったこれから会う予定の相手とも共有され、予定到着時刻とリアルタイムマップデータであとどのくらいすれば会うことができるか、互いに分かるようにもなっている。
「Uber」では人工知能を活用したアシスタント機能や、カレンダーとの連動など、ユーザーの移動をよりパーソナライズに効率化する取り組みを進めているが、今回の新機能もそうした流れに位置づけられるものといえるだろう。
(画像はプレスリリースより)

Uber Newsroom プレスリリース
https://newsroom.uber.com/ubertofriends/