「Amazon Launchpad」を日本でもスタート
アマゾンジャパン合同会社(Amazon.co.jp)は18日、スタートアップ企業向けの支援プログラムとなる「Amazon Launchpad」を日本国内でも開始すると発表した。専用ストアの「Amazon Launchpadストア」を設け、スタートアップ企業の手による革新的新製品を積極的にAmazonユーザーへ紹介していくほか、マーケティング・セールスサポート、配送サービスなどを提供し、ビジネス支援を行っていく。
「Amazon Launchpad」は、100社超のベンチャーキャピタル、クラウドファンディング、アクセラレーター、インキュベーターと世界各国において協力関係を結び、参画するスタートアップ企業を募集、支援を進めているプログラム。米国では2015年7月から展開されており、英国、ドイツ、フランス、カナダ、メキシコ、中国、インドでも、すでに取り組みが始まっている。
これらの国における取り組みに続くかたちで、今回開始された日本における活動展開は、一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)やクラウドファンディングのMakuake、シードアクセラレーターのABBALabとの協力によって成り立っている。
すでに250超のアイテムが登場、Made in Japanのイノベーションに期待
スタートアップ企業は「Amazon Launchpad」に参加することで、製品特徴を魅力的にアピールできるカスタマイズされた商品詳細ページを通じ、スムーズに自社製品の販売を開始することができる。商品登録におけるサポートや、Amazonのフルフィルメント・ネットワーク、マーケティングテクノロジーを有効に活用できるため、製品開発に注力しながら、手間なく売上を伸ばし、ビジネス成長を加速させやすくなる。
企業としてのブランド・ストーリーをユーザーに効果的なかたちで伝えたり、商品詳細ページ上の「スタートアップについて」で表示されるQ&Aコンテンツを通し、メーカーへの親近感を醸成、製品などへの認知理解を深めてもらったりすることも可能で、ブランディング・プロモーションのサポートも受けられる仕組みとなっている。
ビジネス規模にかかわらず、総合オンラインストアとして認知度の高いAmazonや「Amazon Launchpadストア」での露出など、トップブランドが用いるものと同様のツールやサービスを提供してもらえ、マーケティングプランを独自に作り上げなくとも、ビジネスの展開・拡張を図っていける点も大きなメリットになるだろう。
グローバル進出を企図する場合にも有効で、世界各国のAmazon顧客への訴求機会、フルフィルメント・ネットワーク、信頼度の高いカスタマーサービス、Amazonプライムの迅速な無料配送サービスを含む各国での密な配送ネットワークを提供してもらうことができる。
Amazon.co.jpでは、こうしたサポートにより、スタートアップ企業が新製品発売に伴って抱えがちな多くの課題を解消できるだろうとし、Amazonの基本的理念である将来への投資、イノベーション機会創出による社会貢献を、日本国内でも進めていけるものとなったことを嬉しく思うとしている。
18日にオープンした「Amazon Launchpadストア」では、ウェアラブルデバイスやスマートホーム、知育・学習玩具など、250を超えるスタートアップ企業によるユニークなアイテムがすでに取り扱い開始となっている。企業としては、MAMORIO、BONX、VIE STYLE、KAMARQなど15社以上の国内スタートアップが参加した。
これから「Amazon Launchpad」への参加を希望するスタートアップ企業は、オンラインで参加申請を行うことが可能だ。公式サイトから申し込み、Amazonの出品管理ツール「セラーセントラル」で出品用アカウントを登録、申請完了後に商品登録を行い、販売商品を発送、「Amazon Launchpad」用のコンテンツ準備へと進むかたちになっている。
参加条件は、自社製品を即時もしくは30日以内に、国内顧客へ発送可能であることなどだ。詳細は公式サイトなどで確認を。
(画像は「Amazon Launchpad」プログラム公式サイトより)

アマゾンジャパン合同会社 プレスリリース
https://www.amazon.co.jp/gp/press/pr/20170118/「Amazon Launchpad」プログラム 公式サイト
https://www.amazon.co.jp/gp/launchpad/signup「Amazon Launchpadストア」
https://www.amazon.co.jp/