ネットギア、NASをIP監視カメラシステム化するソフトをリリース

ネットギアジャパン合同会社は11月1日、同社のネットワークストレージ製品である「ReadyNAS」とMilestone System A／S（以下、マイルストーン社）のビデオマネージメントシステム（VMS）「Milestone Arcus」を組み合わせたネットワークカメラシステムを構築する専用ソフト「Milestone Arcus on ReadyNAS」をリリースした。拡張性に優れた監視システムを構築しやすく、抽象・中堅企業に向くとしている。

オフィスビルや商業施設、駅や空港などさまざまな空間における防災・防犯を目的に普及してきた監視カメラは、これまでアナログ録画方式が一般的だったが、圧縮データ量の削減と高画質の維持を両立させながら、システムを安価に導入したいというニーズを受け、デジタル録画（IP方式）へと移行する動きが加速している。

また、近年は現場管理やリスク管理などの観点から、ビジネスを健全に継続していくためのセキュリティツールとして、企業規模にかかわらず、IP監視カメラシステムが求められるようになってきた。

しかし導入の容易さや保存領域の拡張性、データ保護機能、他社製IPカメラとの互換性などの点で、これまでのネットワークカメラシステム専用機は、中小・中堅企業向きのものが少なく、十分にニーズを満たしているとは言い難い状況があった。「Milestone Arcus on ReadyNAS」は、そうした背景から開発された新しいIP監視カメラソリューションとなる。

ビジネス向け「ReadyNAS」は、iSCSI対応のユニファイドストレージ製品。業界最長クラスの5年間保証なども標準で付随し、誰もが使いやすい高コストパフォーマンスのプロダクトとして知られる。

「Milestone Arcus on ReadyNAS」は、ビジネス向けの全「ReadyNAS」機種で利用可能となるため、必要とする保存容量により、4TBのHDD搭載数が2～60と、それぞれ異なるものを自由に選択することができ、無駄なくシステム構築を図ることが可能だ。

IPベースの監視システムにおける業界標準、ONVIF（Open Network Video Interface Forum）規格に対応するものであれば、メーカーを問わず1台から最大100台のカメラに対応、映像データを同時保存できる。NETGEAR PoEスイッチを追加すれば、より離れた場所もカバーするような監視範囲の拡張も柔軟に行えるという。

データは「ReadyNAS」の5段階データ保護と、リモートNAS／クラウドのハイブリッドバックアップで保護、導入企業の資産を確実に守るとしている。設定・運用はシンプルで使いやすく、どこからでもビデオ映像を表示できる無償アプリを提供、ワンストップのサポート窓口で問い合わせにも対応し、アクティベートから5年間の保証も付く。

ライセンス価格は、カメラ1台が7,200円、4台で24,000円、8台が43,200円で、9台以上の場合はこれらライセンスバンドルを組み合わせて利用するかたちになる。

（画像はプレスリリースより）




ネットギアジャパン合同会社　プレスリリース
https://www.netgear.jp/supportInfo/NewsList/392.html

「Milestone Arcus on ReadyNAS」
https://www.netgear.jp/products/details/maor/index.html