空中への放熱よりも効率的
2021年12月17日、ベルテクス株式会社と株式会社エコ・プランナーが共同開発した、「ライニング地中熱冷暖房システム」の製品化を発表した。
従来の空冷式エアコンと比較し、年間消費電力が約半分になるが、地中ボーリングの長さを半分にした「ライニング地中熱交換器」と地中熱の採熱効率を改善させた「熱収支制御ユニット」の開発に成功したことが、効果として大きい。
なお、この開発は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下 NEDO)の「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」によって得た成果を活用している。
冷熱効率は高いが、ネックは高い初期費用
一般的な空冷式エアコンは、室外機の設置する場所があれば少ない費用で運用が出来るメリットがあるが、熱変換効率は良くない。
逆に、地中熱を利用した水冷式エアコンは、熱変換効率が良い反面、深さ100mほどのボーリングが必要であるため初期費用の高さが導入のネックとなっている。
この費用の高さを削減すべく、樹脂製ライニング材を利用したことで、熱変換効率が上がり、消費電力が半減する結果となっている。
(画像はプレスリリースより)

NEDO
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101499.html