今や船で二酸化炭素を運び処理する時代
2022年2月1日、三菱造船株式会社(以下 三菱造船)は、2月1日付で「海洋脱炭素グループ」を新設すると発表した。
グループの活動としては、三菱造船を含む三菱重工グループが保有する、原油タンカーやLNG液化ガス輸送船を利用し、液化した二酸化炭素を運搬し、処理しようというものである。
燃料の輸送だけではなく、排出される物質も適正に利用、処分しようという循環環境社会に配慮した形となっている。
脱炭素社会の加速のために
現在、タンカー船をはじめとする燃料運搬船は、原油をはじめ液化天然ガスなどの液体燃料を運搬する上で重要であり注目されている。
近年アンモニアが、燃焼時に二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギー燃料、として注目を浴びているが、海外への輸出や輸入に伴い運搬する可能性も。
今までは燃料を運搬し、帰りは空荷という状態が多くあったが、帰りに化石燃料の燃焼の際に排出される二酸化炭素を回収し、運搬することが見込まれている。
現在、再利用もしくは海底へ貯留する方法が検討されており、この方法が本格的に普及すれば、カーボンニュートラルの実現に貢献できると考えられている。
(画像はプレスリリースより)

三菱造船株式会社
https://www.mhi.com/jp/news/220201.html