バンダイナムコやセガの重役も参画する新プロジェクト
ブロックチェーン技術を用いたNFT事業支援を展開するdouble jump.tokyo株式会社は8日、ゲームに特化したブロックチェーンプロジェクト「Oasys(オアシス)」のディベロッパーとして参画していくことを発表した。
「ブレヒロ」の愛称で親しまれる『BRAVE FRONTIER HEROES』、リアルタイム対戦を楽しむマインドカードゲームの『マイクリプトサーガ』の2タイトルについて、今後「Oasys」対応としていくことも明らかにしている。
「Oasys」は、「Blockchain for The Games」をコンセプトとしたゲーム特化型のブロックチェーン。プロジェクト設立メンバーには、double jump.tokyoの代表取締役CEO、上野広伸氏のほか、バンダイナムコ研究所の中谷始代表取締役社長、gumi創業者でThirdverse代表取締役CEOの國光宏尚氏、セガ取締役副社長の内海州史氏、さらにYield Guild Games共同創業者のGabby Dizon氏が名を連ねる。
Hub-Layerのレイヤー1とVerse-Layerのレイヤー2技術を組み合わせた独自のアーキテクチャを採用し、EVM(イーサリアム仮想マシン)互換のプロトコルでマルチチェーン対応となっている。比較的環境負荷を抑制できるとされるPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を用いる点も特徴だ。
プレイヤーは、高速かつガス代(手数料)無料でゲームを存分に楽しめるといい、ストレスのない理想的プレイ環境の実現を謳う。
トランザクション手数料とトランザクションの実行待ち時間というハードルをなくすことにより、これまでNFTやブロックチェーンゲームとは距離を置いてきたIPファンにもコンテンツを届けやすくするという。
ゲーム開発面では、ブロックチェーンを活用したゲーム内決済やNFTアイテムに関するマルチチェーン対応、他ゲームとの連携を容易にし、開発者の支援を行っていく。
double jump.tokyo自身も独自ブロックチェーン立ち上げを予定
double jump.tokyoは、ブロックチェーンゲーム専業開発会社として2018年4月に設立されたベンチャー企業。『My Crypto Heroes』などの開発実績で知られ、大手コンテンツホルダー向けのNFT発行販売や、ゲーム、メタバース連携を支援するNFT事業支援サービスの「NFTPLUS」提供も推進している。
ビジネス方面では、複数人で秘密鍵を管理できるNFT管理サービスの「N Suite」を提供、開発しており、ブロックチェーン技術を活かした多様なアセットの開発・運営・販売を手がける。
同社は今回、「Oasys」プロジェクトへ初期メンバーとして参画し、「Oasys」ディベロッパーの知見を活かして、ゲーム事業者向けのOasys対応ブロックチェーンゲーム開発ソリューションを展開していくこととした。
自社で運営する人気タイトル『BRAVE FRONTIER HEROES』、『マイクリプトサーガ』からOasys対応を進めるほか、double jump.tokyo自身でも、「Oasys」のレイヤー2となる独自ブロックチェーンの立ち上げを予定しているという。
同社は今後、NFT発行販売を検討している事業者向けに、高速で、ユーザーにトランザクション手数料を課すことのない無償のブロックチェーン体験を提供していくことを通じ、UX上に残る課題を解消、NFTやブロックチェーンゲームの普及促進を図っていくとした。
(画像はプレスリリースより)

double jump.tokyo株式会社によるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000074.000034671.htmlOasysプロジェクトについて
https://medium.com/@oasys/oasys-launch-3755cd294ba5