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2024年04月20日(土)
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超高速近接無線通信「TransferJet X」の規格化が完了

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超高速近接無線通信「TransferJet X」の規格化が完了

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簡単・安心・最大13.14Gbpsを叶える近接無線通信
一般社団法人TransferJetコンソーシアムは24日、60GHz帯(ミリ波)を用いた新しい超高速近接無線通信「TransferJet X」について、規格化を完了させたと発表した。

プロモータ企業などとの協力により、米国に本部を持つ電気電子学会IEEE、及び国際電気通信連合無線通信部門で規格化活動を実施した成果で、国際標準規格「IEEE802.15.3e」と「M.2003-2」の発行にこぎつけ、それに基づいて実施されたものとなっている。

従来よりも高速かつ大容量の通信が可能になり、誰もが便利に、幅広いシーンで使える近接無線として活用が進むことも期待される。

TransferJetX
すでに新規格準拠チップセットの開発も完了
「TransferJet X」は、通信したい機器同士を直接かざすだけですぐに接続し、大容量のデータを安全に転送できる技術。従来の「TransferJet」は4.8GHz帯を用いた規格で、物理層転送レートは560Mbps、最大実効レートでは375Mbpsであった。

かつてはこの「TransferJet」を内蔵する携帯電話やデジタルカメラ、SDメモリーカードなども流通していたが、昨今は目立った動きがなく、2020年になって新駅として誕生したJR山手線の「高輪ゲートウェイ」開業イベントで「TransferJet X」のタッチレス改札が展示され、規格化を含む動向が注目されるところとなっていた。

「TransferJet X」の接続開始時間は2msec.以内。通信したい対象と近づければすぐに接続し、「TransferJet」に比べると20倍以上の高速化を実現、物理層の転送最大レートで規格上13.14Gbpsを記録している。これならば、快適に大容量のデータをやりとりすることも可能だろう。

無線LANやLTE/5Gと異なり、1対1通信であるため、周囲の環境により通信速度が落ちることもない。人の多い展示会やパブリックスペースで用いても、変わらず高速通信を維持できるというメリットがある。この点でも、改札機やゲート通過時のデータのやりとりは、「TransferJet X」の強みを大いに発揮できるユースケースになると考えられる。

さらに物理層の冗長度を極限まで低減しており、Latencyをごく小さくしたことも特徴という。

「TransferJet」が有していた簡単な操作性、直感的インターフェースといったコンセプトは維持されており、その上で4K解像度やバーチャルリアリティ映像といった大容量データの転送も可能にしている。

「TransferJet X」に準拠したSoC(System on a Chip・チップセット)についても、すでに高速近接無線技術研究組合で開発が完了した。

なおこれら新技術に関しては、5月25日より東京ビッグサイトを会場として開かれた「WIRELESS JAPAN 2022」において展示も行われた。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

一般社団法人TransferJetコンソーシアム プレスリリース
https://newsrelea.se/BV42M0

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