樹脂と金属の接合は難しい
2022年5月31日、(株)ヒロテック、大林道路(株)、大蓉ホールディングス(株)、海洋研究開発機構、大阪工業大学などと共同で、ポリテトラフルオロエチレン(以下 PTFE)を代表とするフッ素樹脂とステンレス鋼板を直接接合する技術の開発に成功した。
PTFEは、潤滑性、強度において高いレベルの材料であるが、非常に鋼材に対し接着接合しにくい特性であることから、利用するまでに至らなかった。
今回この技術が確立したことで、樹脂を鋼材に接着接合できることで、様々な応用利用が可能になると考えられる。
ダンプカーの荷台は土砂が付きやすく、落ちにくい
この技術が開発された背景には、ダンプカーの荷台が鋼材で出来ていることが関係している。
ダンプカーは、砂や石、土が積載され目的地まで運搬されることに特化した車両であるが、荷台が鋼材で出来ていることから土砂が落ちにくく、残土となって付着することが多かった。
雨や雪などが降った場合には、運搬積載量も減ることから運搬効率の悪くなり、かつ残土除去のための清掃が重労働となっていた。
荷台の滑りが良くなったことで、残土問題も解消し運搬効率も上がると期待される。
(画像はプレスリリースより)

NEDO
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