再生可能エネルギーを活用した水素
2022年10月21日、東レエンジニアリング株式会社(以下 東レ)は、福岡県北九州市での再生可能エネルギープラントにて製造した二酸化炭素フリー水素を、自動車レースで使用と発表した。
このレースは、「ENEOSスーパー耐久シリーズ2022第4戦」で、トヨタ自動車の水素エンジン車にて燃料として使用されたものである。
東レ関連会社にて、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電の再生可能エネルギーを活用して製造されたものであり、水素生産にて発生する二酸化炭素を取り除き、高純度水素が生産可能であることを示す。
グリーン水素とよばれる水素の特徴
水素の生産において主に、グレー水素とブルー水素、再生可能エネルギーを使用したグリーン水素の3種類があるが、前者2つは、化石燃料の燃焼で得られるものであり二酸化炭素が発生する。
一方グリーン水素は、水を原料とし、電気分解によって水素を得るため製造工程で二酸化炭素を発生させないという特徴を持つ。
ただ、グリーン水素の欠点としては、再生可能エネルギーを利用するとはいえ、大電力が必要となるためたくさんの発電装置が必要になる点であり、今後は生産コストを下げるための改善や施策が必要になると考えられる。
現在、水素は燃料としての活用研究が急速に進んでおり、ビジネスとしての展開にも期待が掛かる。
(画像はプレスリリースより)
東レエンジニアリング株式会社
https://www.toray-eng.co.jp/news/2022/20221021.html