下水ガスから二酸化炭素を除去する
2022年9月15日、旭化成株式会社(以下 旭化成)と岡山県倉敷市は、下水から発生するバイオガスからメタンガスを精製する設備を、同市に導入すると発表した。
下水から発生するガスについて、旭化成が開発した吸着剤「K-GISゼオライト」を用いて二酸化炭素を吸着除去し、高濃度メタンガスを精製し燃料として利用しようというものである。
これにより、有害であるバイオガスから、有益なエネルギーをして使える燃焼ガスが精製できることになり、燃料として使えるだけでなくカーボンニュートラル観点からも注目度が高い。
欧米では天然ガスの代替えとして知られる
このバイオガスから生成したメタンガスは、高濃度という特徴から、欧米では天然ガスの代替えとして注目されており、今後の需要が急速に拡大する可能性がある。
実際に、岡山県倉敷市では、下水汚泥から発生するバイオガスを燃料として発電しており、従来の臭くて有害という悪いイメージの厄介なガスとしてではなく、燃料としての有効利用が可能。
なお、今後は実証実験を重ね、メタンガスだけでなく他のガスでの分離も視野に入れ、2025年頃の上市を目指すこととなる。
(画像はプレスリリースより)

旭化成株式会社
https://www.asahi-kasei.com/jp/news/2022/ze220915_2.html