時間分解能を向上させた
2022年11月18日、JAXA認定ベンチャーである株式会社天地人(以下 天地人)は、国土交通省「令和4年度 交通運輸技術開発推進制度」に採択されたと発表した。
提案内容としては、一つは地表面温度測定の時間分解能の向上であり、2分半に1回の測定を可能としている点であり、従来の2日に1回の頻度から大きく改善している。
もう一つは、深層学習を用いることで、雲に遮られた地点の地表温度を補完することが可能となり、より実用的なデータ取得が可能。
なお、これらは、静止衛星ひまわりから送られてくる、熱赤外域の測定データを基に解析へ展開される。
ヒートアイランド抑制に利用
近年都市部で顕著化するヒートアイランド現象について、目に見えて年々平均気温が上昇しており、地球規模の異常気象をも裏付ける結果となっている。
異常な豪雨、森林火災、干ばつなど、様々な影響を及ぼす地球温暖化を抑制するためには、地球上各地の温度分布や推移を把握する必要があり、原因の特定が急務。
将来異常気象による農作物の不作など、人類に影響を及ぼす可能性があるため、天地人のこの試みが役立つと期待される。
(画像はプレスリリースより)

株式会社天地人
https://tenchijin.co.jp/pressrelease/1202/