男性向け下着に採用され商品化へ
2023年3月1日、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(以下 都産技研)は、尿の臭いを疑似的に再現することと、消臭効果の評価方法確立に成功したと発表した。
この消臭効果評価により、尿臭を消す抗菌剤である「ナノ粒子酸化亜鉛抗菌加工剤」を生地に含ませた「ナノファイン」を用いた男性用下着の製品化も決定。
これにより、加齢や病気などを要因とする尿漏れ、下着に付着することで発生する不快な臭いが気にならなくなると期待されている。
尿臭調合による評価方法は特許技術として出願中
尿臭を再現する過程で分析機器を用いていたが再現が難しく、最終的に人間が調合した疑似尿の臭いを嗅ぐことで評価することになった。
都産技研が開発した手法は、疑似尿調合と臭気判定士による確認を繰り返すことで、人間の尿から発生する臭いと判断し、男性用下着に付着させた場合の消臭効果を確認することとなった。
なお、この消臭効果の確認技術は特許とされており、現在特許出願中となっている。
分析機器でも判定できない臭気を、最終的には人間の臭覚によって判定することになり、人間の感覚のすごさが分かる。
(画像はプレスリリースより)
地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター
https://www.iri-tokyo.jp/site/joho/press.html