グリーン水素精製のおける水電解装置に使用
2023年3月9日、東京ガス株式会社(以下 東京ガス)とアメリカのH2Uテクノロジーズ社(以下 H2U)は共同で、水電解装置に使用される触媒の開発を行うと発表した。
水電解装置は、次世代燃料として注目され、今後使用量が急増化すると考えられるグリーン水素精製に必要不可欠な装置であり、非常に注目されているものである。
なお、現在では希少金属であるイリジウムを用いて精製されているが、採掘量が少ないゆえに、非常に高価であることから、それに伴い装置の価格も高額になり、設備投資が思うように進んでいない。
代替え触媒開発を評価する時間短縮が急務
水電解装置の触媒にレアメタルを使用しているため、他の触媒も含め代替えになるものを探す必要があるが、現状では触媒の合成と評価に掛かる時間は、3日から4日程度を要しており非効率であった。
H2Uが独自で開発した、触媒検索エンジンCDEを使うことにより、この評価時間を1評価サンプルあたり10分程度まで短縮することに成功。
これにより、高価なレアメタルからの脱却が急速に進むことになり、東京ガスでのグリーン水素の生産が加速度的に行われると期待される。
(画像はプレスリリースより)
東京ガス株式会社
https://www.tokyo-gas.co.jp/news/press/20230309-01.html