配列設計が効果の大きさを決める
2023年5月12日、株式会社ARCALIS(以下 ARCALIS)は、株式会社日立製作所との間で、mRNA医薬品を作る上で重要な配列設計技術確立のため、共同研究契約を結んだと発表した。
がん治療や再生医療へ応用するため、以前から研究開発が進んでいた分野であるが、塩基配列が重要な鍵となっており、医薬品の有効性にも影響を及ぼす。
創薬フェーズの段階で、mRNAの配列が適切であるか否かは、医薬品になった際の効果に影響するため重要な課題となっている。
新型コロナでも認知されたmRNA
mRNAとは、メッセンジャーRNAと呼ばれ抗体を作る元となる設計図が入っており、ワクチン接種により人間の体内に入ると抗体を作ることが知られている。
新型コロナのワクチンとして多くの人が接種した、ファイザー社、モデルナ社の製造ワクチンがそれに該当し、ウイルスを無活性化することが特徴。
以前よりワクチンの主流となっていた、ウイルスを弱毒化した不活性ワクチンより副反応が少ないことが利点となっており、今後ワクチンの主流と考えられており、将来の新たなパンデミックを引き起こす可能性のある、新型感染症にも効果を発揮すると考えられる。
(画像はプレスリリースより)
株式会社ARCALIS
https://corp.arcalis.co.jp/