食品工場の人手不足をロボットで解決へ
カゴメ株式会社(以下、カゴメ)、キユーピー株式会社(以下、キユーピー)、株式会社永谷園(以下、永谷園)、株式会社ニチレイフーズ(以下、ニチレイフーズ)、株式会社日清製粉グループ本社(以下、日清製粉グループ)の食品大手5社と、TECHMAGIC株式会社(以下、TECHMAGIC)は7月4日、共同で「未来型食品工場コンソーシアム」を結成したことを発表した。
人手不足や原価高騰を中心に、食品工場が共通して抱えている非競争領域の課題・問題解決を目標として掲げ、最先端技術である高度なロボットテクノロジーを活かした取り組みを推進していく。
近年、慢性化してきている食品工場での労働力の不足や原価高騰といった問題への対応は、中長期的に続くと予想され、これまでの手法を超えた、先端技術による抜本的・革新的取り組みが不可欠とみられている。
そこで「未来型食品工場コンソーシアム」では、ロボットテクノロジーを中心に先端技術を活用し、持続可能な食インフラの構築を図っていく。
食品業界DX!オープンイノベーションによる共創
具体的には、持続可能な食品工場の構築に必要な産業課題の抽出からはじめ、要求仕様の策定、共通基盤構築、他の企業における製造プロセス効率化関連の先進的取り組みに対する勉強会実施などにより、食品工場の未来について協議・協力していくことを予定しているという。
また、コンソーシアムで協議した各社にみられる共通課題については、共同開発プロジェクトを立ち上げ、実践的なソリューション開発も促進させる。
その第1弾として、秤量工程の自動化を目指し、分科会を立ち上げて解決策を図っていくことも明らかにされた。
参画企業であるカゴメ、キユーピー、永谷園、ニチレイフーズ、日清製粉グループの5社と、調理ロボットや各種業務ロボットの企画・開発・販売で実績のある、TECHMAGICが共同で開発にあたることで、開発コストの分散化とソリューションの汎用化、専門的技術やノウハウのスムーズな共有、市場導入の加速化を図れるものと見込まれる。
コンソーシアム参画企業らは、各社が抱える課題解決はもちろん、食産業全体の課題解決、さらなる発展に寄与できるよう努めていきたいとした。
TECHMAGICは、主にロボット開発を手がけ、次世代の食インフラ創造を目指すテクノロジー企業。外食産業における利益率の低いコスト構造を見直し、最新のロボットや情報技術によるソリューション提供を行ったり、食品工場や飲食店の慢性的な人手不足解消に寄与する作業の自動化ソリューションを提案したりしている。
多様な現場に合わせたロボット制御を可能とするほか、これまでにない仕様を含めたカスタマイズ設計、機械学習・数理最適化技術による情報分析などに強みを持ち、業界の牽引役として事業を進めてきた。
同社は今回の「未来型食品コンソーシアム」結成に関し、業界全体での食品工場共通課題解消へ向けた重要な一歩と位置づけ、業界の持続可能な未来を拓くべく、テクノロジーを最大限に活用、オープンイノベーションを推進し、共創することの意義を強調する。
今後はこのコンソーシアムを通じ、各社が有する専門知識と同社の知能化させたロボットテクノロジーを結集させて、革新的ソリューションの開発・普及、現場の活人化や食産業発展を目指していきたいとした。
(画像はプレスリリースより)
TECHMAGIC株式会社 プレスリリース
https://techmagic.co.jp/release_0704/