昨年よりは若干減少も依然被害額は大きい
中国は10日、ソフトウェアの著作権侵害が昨年より若干減少したことを報告したが、市場が活況を呈する中で被害額は依然190億ドル近くに上っていることを認めた。
中華人民共和国国家知識産権局の調査によると、1,289億元(189億ドル)が昨年1年間で海賊版ソフトウェアに消費された。これは中国のソフトウェア市場の12%を占めている。
中国は対策の強化を強調
インターネット調査会社のChinalabsが国内の4,600以上の個人と企業から得た回答に基づいた調査では、2008年にはソフトウェアの盗用は1,318億元であった。
報告書では、知的財産権を保護する方策が強化され、PCメーカーが正規のOSをプリインストールする計画がほぼ完了していることが述べられている。
しかし依然として中国の偽造品と海賊版市場は世界最大で、同国における著作権侵害は長きにわたる米中関係の懸念事項である。
米国側には大きな不満
米国政府は4月末に次のような声明を出している。
「中国における著作権侵害と特許侵害のは"依然として受け入れられない"レベルであり、中国は引き続き知的財産権保護の為の"最優先監視リスト"に入っている。」
米国通商代表部は次のように述べている。
「中国の取り締まり体制は"依然として非常に有効性が低く抑止力になっていない"状態であり、米国の産業界はソフトウェアや映画から履物に至るまで中国の海賊版による"深刻な損失"が報告されている。」

China says software piracy declines -- to 19 billion dollars
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5htjxtSuVQ0dZhcQGXU4lw0-EFxYg