インターネットはどう変わっていくか
Pew Research Centerが世界中のテクノロジー専門家や関係者に質問をして実施した"インターネットの未来"という調査によると、デスクトップベースのソフトウェアの時代は急速に終わりつつあるようだ。
代わりに"クラウドコンピューティング"のような形で人々が"リモートサーバーネットワークの利用を通じて情報にアクセスする"ようになると考えられているのだ。
有名なクラウドサービスとしては、人々は既にホットメール、ヤフーメール、ワードプレス、フリッカー、グーグルドックス、イーベイなどを利用している。クラウドソーシャルネットワーキングサイトであるフェイスブックは5億人以上の利用者がいる。
開発者たちはインターネットアプリの開発に注力
回答者の大部分に当たる71%が2010年までにほとんどの人々が仕事をするのに汎用PCのソフトウェアを使用しなくなるだろうという意見に同意した。
彼らは、アプリケーション開発者達が、PCのOSではなく、むしろスマートフォンのメーカーや他のインターネットベースのアプリケーションを供給する企業の為に開発を行うようになるだろうと予測している。
しかしながら、クラウドが完全に取って代わることはないように思われる。専門家達は、クラウドベースとパーソナルコンピュータベースのコンピュータ機能のハイブリッドという形態を予測している。
クラウドが乗り越えるべきハードルは
また、専門家によると、クラウドコンピューティングが主導権を握るようになるには、いくつかのハードルを越えなければならないということだ。広帯域スペクトルの有効性、様々なシステムを一度に運用する有効性、セキュリティ、プライバシー、サービスの質などが全て課題となっていると専門家は述べている。
加えて、クラウドの大部分を占める少数の大企業にデータの大部分が集められることでインターネットがこれまで引き起こしてきた開放性、革新性、創造性などが制限されるだろうとも言われている。
調査に回答した人の中には、問題となっているこれらの課題が解決されなければ大企業はなかなかクラウドを信頼して自社の情報を預けようとはしないだろうとみている人もいる。

Cloud Computing To Be The Standard by 2020, Say Experts
http://newsbythesecond.com/cloud-computing-to-be-the-standard-by-2020-say-experts/2113/The Pew Research Center
http://people-press.org/