旅行サイト閲覧時の消費者の心理は?
アメリカのアカマイ・テクノロジーズが旅行サイトに対する消費者の反応についての調査から明らかになったことを公表した。この調査はPhoCusWright Inc.社がアカマイ社の代行で実施したもので、2,763人のアメリカに住む旅行者からのフィードバックを得た。
その結果、サイトの動作性が非常に重要で、閲覧者は旅行ウェブサイトのロード時間が短いことを強く期待しているようだ。特に会員登録しているような積極的なメンバーほど、技術的な問題に対してネガティブな反応を示すことが分かった。
スピードが肝心?
PhoCusWright社とアカマイ社による「旅行サイトの動作性に対する消費者の反応」と題した調査によってわかったことは主に以下のような内容である。
オンラインショッピングをする人の57%は3秒以内にページが表示されないと、そのウェブサイトから出て行ってしまう。
更に、若年層はより短気である。18才から24才の若者の65%はサイトが2秒以下で表示できることを期待している。
技術的なトラブルは致命的
また、旅行者の3分の1は動作が遅かったりページでエラーが起こったりと言った技術的なトラブルを経験した後は、そのサイトを訪れなくなる傾向がある。
会員登録しているような積極的なメンバーはどちらかというと技術的な問題には影響されにくい。しかしながら、それでも66%はこういったトラブルに対して強い不満を示す。
消費者の59%は旅行ウェブサイトの閲覧時に同時に他のこともしている。19%は、待たされた時に新しいウィンドウで他の旅行サイトを閲覧している。
旅行と日常の買い物との違い
特に、旅行に関する購入活動にはより強い意志が働く傾向にある。なぜなら、日常の買い物と異なり、高価で試行的なものであるからだ。PhoCusWrightの調査責任者であるキャロル・リーム氏は次のように話す。
「したがって、スピードや信頼性に対する投資を行わない旅行会社は競合他社に顧客を奪われてしまうだろう。」

New Study Reveals the Impact of Travel Site Performance on Consumers
http://www.travelagentcentral.com/trends-research/new-study-reveals-impact-travel-site-performance-consumers-21965アカマイテクノロジーズ(日本語サイト)
http://www.akamai.co.jp/enja/