アメロ構想
アメロ構想はカナダ、アメリカ、メキシコの三国による共通の経済圏をつくり、この3国間で北米連合( NAU )という連合をつくろうという構想であり、アメリカを中心にして1990年代からすすめられている構想だ。
北米連合( NAU )が共通の通貨をもつことは新しいアイディアではない。フレイザー研究所上級研究員ハーバート G. グルーベルは1999年9月に出版した著書「 The Case for the Amero 」ですでにアメロ構想のことを書いている。
北米連合( NAU )構想
新通貨の準備はすでに1999年からはじまっている。ブッシュ政権がアメロ発行の準備をしていて発行は早ければ2010年になるという説もある。
北米連合( NAU )の目的は、三国間の国境を開いて不法移民の取り締まりを止めて不法移民の取り締まりにかかるコストをなくすこと、新貨幣に切り替えることでドルの下落、ドルの弱体化に歯止めをかけることだ。
SPP
SPP( The Security And Prosperity Partnership Of North America )はカナダ、アメリカ、メキシコの三国間の安全保証、安全な生活環境や労働環境を維持するために設立されたいわば三国同盟。このことはあなたはもう知っているだろう。なぜ三国間の国境を開いて不法移民の取り締まりを止めるのか?治安を高めるためだ。
カナダ、アメリカ、メキシコがひとつになれば国境を開きたくなる。ビジネスには好都合だ。ビジネスはさらに巨大化して利益を生む新しい方法を模索する。北米連合( NAU )、アメロがやろうとしていることはそういうことだろう。
アメロ構想、その目的
ユーロの目的とするところは単にユーロ経済圏を作成してバラバラになっていた国々の貿易コストを下げることだった。ユーロは各国の通貨の為替レートから生じるコストをなくした。
しかし北米大陸の場合はニュアンスがちがう。もともと、カナダ、アメリカ、メキシコはほぼ同じと言っていい経済圏だ。 アメリカのような世界のスーパーパワーは周辺諸国のカナダやメキシコとの間に経済を拡げている。そのようなスーパーパワーが目的とするところは巨大な共同体をつくることだ。
基本的に北米連合( NAU )では多国籍企業が1つの通貨(アメロ)と1つのコントローラー(政府)と1つのルールを受け持っている。
カナダ、アメリカ、メキシコの3ケ国をつなげて物資の輸送、物資の売買を低コストで楽におこなうことを考えているようだ。
NAFTAスーパーハイウェイ
NAFTAスーパーハイウェイは別名トランステキサスハイウェイとして知られるハイウェイ。北米連合( NAU )とアメロによって生まれる大きな利点のひとつ。
NAFTAスーパーハイウェイは基本的には鉄道線と10車線の自動車のハイウェイからなる巨大なスーパーハイウェイ。スーパーハイウェイの下には天然ガスや石油や送電線などのライフラインが通っている。
NAFTAスーパーハイウェイによりインドネシアや中国などの大陸の外からメキシコに船で運ばれてきたコンテナをカナダやアメリカにコンテナのまま運べる。大幅なコスト削減になる。NAFTAスーパーハイウェイにより3国間の国境は文字どおり消える。
何をすればいい?
北米連合( NAU )やアメロについて知っている人は少ない。まず知る事。そして備える事。ドルの価値の低下や想定しうる事態に備える事。

Wise Bread
Europe has the Euro. Are you ready for The Amero?
http://www.wisebread.com/europe-has-the-euro-are-you-ready-for-the-amero