アメリカでの利用者が人口の20%に
ソーシャルネットワーキングゲームでバーチャル植物を栽培したり、仮想敵を倒したり、バーチャルライフを過ごしたりする人が増えている。
リサーチ会社であるNPDグループの報告書によると、アメリカ国内で5,600万人がソーシャルネットワーキングゲームを利用しているそうだ。これはアメリカの人口の約20%に当たり、カリフォルニアとニューヨークを合わせた人数(5,800万人)とほぼ同じである。
"ソーシャルネットワークゲーム"と題されたその報告書では、ソーシャルネットワークゲーマーの35%はそれまで全くゲームをしたことがなかった人たちであるとされている。残り65%は既存のゲーム機型のゲームをしたことがある。
ゲーム業界の構造が変わる?
NPDグループのアナリストであるアニータ・フラツィア氏は次のように話す。
「ゲーム初心者が35%で、残りは従来型のゲームからソーシャルネットワークゲームに移った人たちであるということは、彼らがゲームに費やす時間と金額に大きな影響が生じるだろう。ソーシャルネットワークゲームに引き込まれる人が増えるにつれ、ゲーム産業全体がその影響を認識し、適応する必要がある。」
実際に最近、ゲーム産業ではゲーム機やゲームソフトの販売に影響が出ている。ゲーム機の販売額は2009年と比べて13%減少し、ソフトの販売も前年比8%減少している。
更なる普及には課題も
しかし、利用人口が増加している一方で、ソーシャルネットワーキングゲームが直面している課題もある。例えば、ソーシャルネットワーキングゲーマーのうち、実際にお金を払ってゲームをしている人は10%に過ぎない。
また、プレイヤーが読み込みスピードの遅さやパフォーマンスの問題にうんざりしてゲームに飽きてしまうケースもある。

Social Network Game Popularity Soars, Challenges Loom
http://www.ibtimes.com/articles/45771/20100824/social-networking-zynga-facebook-npd-group.htm