スマートフォンアプリShopkick
路上でよく配られている割引チケット。ポストによく入っている割引チラシ。「ロイヤリティプログラム」は広告の手法のひとつ。
このロイヤリティプログラムをスマートフォンで行うアプリが今アメリカで話題だ。
このスマートフォンアプリの名前はShopkick。GPSを使うシステムではないのでネットワークに接続しないユーザーもプログラムに参加出来る。開発者はCyriac Roeding氏。
Shopkick
Shopkickユーザーはお店に入る時Shopkickを起動し、商品などにあるバーコードを携帯電話のカメラでスキャンする。そうする事で客は「Kickbucks」という名のバーチャル通貨を獲得する。この「Kickbucks」は商品券や商品と交換が可能。「Kickbucks」を使う時に必要なものは携帯電話の番号だけ。
提携店はBest Buy全店、Macy’s全店、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの大手スポーツ品店。
消費者のトラッキング技術は10億ドル市場
小売業者が一番欲しがっている情報はあなたが今どこにいるかというロケーション情報。あなたがお店の近くに寄ればあなたはおサイフを開いてお店の商品を買う事になる。だから企業はあなたのロケーション情報が欲しいのだ。
消費者のロケーション情報は実店舗で販売を行う小売業者にとってドル箱情報だ。GPS機能のついた携帯電話とネットワークを組み合わせれば非常に有益な情報を積み上げる事が出来る(ShopkickのシステムはGPS機能を使わずお店にある「Shopkickシグナル」というセンサーを使う)。
そしてこれはクラウド企業の得意分野でもある。Google社、Microsoft社、Yahoo社はもちろん、Foursquare社、Gowalla社、Twitter社、Facebook社までもがこのロケーション情報の分野で優位に立とうと躍起だ。
このサービスの危険性を訴える消費者団体もいる。PleaseRobMe.comのようなサイトもロケーション情報を共有することの危険性を訴えている。結果はShopkickの人気次第だろう。

Tracking Technology Could be Multi-Billion Dollar Opportunity
http://www.cnbc.com/id/38759460/Shopkick
http://www.shopkick.com/