P2P通信、Usenetを一部制限
Virgin Media社はイギリスのプロバイダ。
Virgin Media社は今後有線上のP2P通信(ピアツーピア通信)を一部制限する方針を発表した。
制限の方法は、ピーク時にブロードバンドの通信帯域の中でP2P通信とUsenetのプロトコルが使う通信帯域を使用出来なくするというもの。対象は全ユーザ。制限はイギリスのブロードバンドプロバイダ他社と連携して進めていく。来年夏までに完了する見通し。この試みは同社では初。
現在P2P通信やUsenetがネットワーク全体にかける負荷は非常に大きく、これらに制限を加える事で動画ストリーミングやブラウジングなど優先度の高い通信に少なくとも75パーセントの通信帯域を割り当てる事が出来るという。
これまで同社がP2P通信の制限を行なっていたのは同社のヘビーユーザーのみ。しかも制限の対象はアップロード/ダウンロードのデータ量のみだった。それが全ユーザに適用となる。
無償アップグレードも同時に提供
また同社はこの規制と同時に無償アップグレードでアップロード速度を上げる予定。対象は全ユーザ。
ハイエンドプランの「XXL」プランではアップロード速度は最高1.5Mbit/s~5Mbit/s上がる。「XL」プランでは現在の768Kbit/sが2Mbit/sになる。「L」プランと「M」プランでは最大アップロード速度が512Kbit/sから1Mbit/sへ二倍に上がる。

Virgin Media introduces P2P throttling
http://www.theregister.co.uk/2010/09/30/vm_upload/