sgae.esがDDoS攻撃に
sgae.esがDDoS攻撃の被害にあった。
SGAEはスペインの著作権団体。sgae.esはSGAEが運営するエンタメ系サイト。
公式の発表によると、攻撃はヨーロッパ中央時間10月7日水曜日深夜に始まった。
犯人グループの声明によれば、今回の攻撃は、ファイルシェアラーを苦しめる団体に反対する運動の一環だという事。個人のファイルシェアラーやThe Pirate BayのようなBitTorrentトラッカーサイトへの法的制裁に対する「仕返し」だという。悪名高い4chan画像掲示板に集まったユーザが犯人グループとして結束していったと言われている。
著作権団体が連続して被害
攻撃の方法は分散サービス不能攻撃(DDoS、distributed denial of service attack)。意図的にサイトのトラフィックの洪水状態を作る事でサーバに壊滅的被害を与えるという方法。同団体のウェブサイトはこの攻撃により壊滅的被害を被った。
米国記録産業協会(RIAA、Recording Industry Association of America)、米国映画協会(MPAA、the Motion Picture Association of America)、英法律事務所ACS社のウェブサイトも同じ被害をうけており、その時の攻撃の方法は今回の方法と同じだったという。また別のスペインのエンタメ系サイトpromusicae.esも同じ攻撃にあいダウンしているという。
Panda Security社が犯人追跡にあたる
Panda Security社はスペインのセキュリティーメーカー。
Panda Security社の分析によると、今回のsgae.esのDDoS攻撃を行なった700人のユーザのうち200人はスペイン人のユーザだった。また、DDoS攻撃を行なったユーザのほとんどがLOIC (Low Orbit Ion Cannon) DDoSソフトを使っていたという。
以下、フリー白書「Trying to keep smartphones off your network?」 に掲載されたPandaLabs社担当者のコメント。
PandaLabs社テクニカルディレクターLuis Corrons氏
攻撃を行なったのは多国間で形成されたサイバー抗議団である可能性がある。世界の様々な著作権保護協会のサイトを狙い攻撃しているのだろう。攻撃の方法は進化している。
Panda社は現在サイトの攻撃のトラッキング、サイトのダウンタイム量の計測を行ない犯人の追跡を行なっている。

Spanish entertainment industry feels wrath of Anonymous
http://www.theregister.co.uk/2010/10/07/anonymous_ent_biz_ddos_hits_spain/