雇用者数は全体的に増加
10月の選挙週間、オバマ政権は景気の上昇に幾分助けられた。
景気の上昇の理由は2つある。ひとつは連邦準備制度理事会議長Ben Bernackeが選挙週間の次の日に発表した6000億ドルの量的緩和(QE2、quantitative easing)。もうひとつは米労働省労働統計局(The Bureau of Labor Statistics)が先日発表した10月の雇用者数統計。
10月、米国の雇用者数は151,000人増加したという。景気の底だった2009年12月と比較すると民間部門の労働者数は110万人増えた。現在米国の失業者数は1480万人、失業率は9.6パーセント。10月に失業した人の数は約14,000人。昨年失業した人の数は約123,000人。
IT業界も雇用者数は増加
IT部門はどうだろうか。米労働統計局は職種別の統計を出していないのでIT業界の動きを正確に知る事は出来ないが大体の動きを推測する事は出来る。
IT業界を含めたビジネス業界の10月の雇用者数は3万5,000人増えた。これで景気の谷だった2009年9月から45万1,000人の増加。
ビジネス業界の中で、コンピュータシステム関連企業は9月から約1万6,900人増加して10月の雇用者数は約148万人。
通信業界、データ関連業界、出版業界、エンターテイメント業界を加えた情報部門は9月から約3,600人増加して10月の雇用者数は約91万6,800人。
エレクトロニクスメーカーは9月から約2,300人増加して10月の雇用者数は約110万人。
通信機器メーカーは9月から約1,200人増加して10月の雇用者数は約12万3,300人。
半導体電子機器メーカーは9月から約500人増加して10月の雇用者数は約36万8,900人。

US adds 151,000 October jobs
http://www.theregister.co.uk/2010/11/05/us_jobs_report_oct_2010/