採用活動などに使えるメタバース空間のレンタルサービスが誕生

メタバースプラットフォーム「cluster」の開発・運営を手がけるクラスター株式会社（以下、クラスター）と、株式会社カケハシ スカイソリューションズ（以下、カケハシ スカイソリューションズ）は13日、業界初となるメタバース空間のシェアリングレンタルサービスのリリースを発表した。

2社が新卒採用時のインターンシップや説明会会場などでの利用を想定し、共同開発したサービスで、新たな採用手法としての広がりが期待されている。

近年、人材不足などから採用難易度は高まる一方にあり、新卒採用でも2024年度の求人倍率が1.71倍になるなど、いかに効率良く欲しい人材を確保するかが、企業の一大問題になってきている。

あらゆる採用関連施策に企業が工夫を凝らす中、施策飽和状態や、求職者である学生側のオンライン就活に対する慣れや売り手市場であることを踏まえた行動などで、費用対効果は上がりにくく、思ったような採用成果を上げられないと悩む企業も少なくない。

こうした中、新しい採用手法として「メタバース採用」が注目を集め始めている。採用ターゲットとなる若年層への浸透度も高く、柔軟に導入できて関心を引きやすい点などが主なメリットだ。

しかし、一からメタバース採用に必要なプラットフォームを自社で設けるのは、リソース面で困難なケースも多い。そこでクラスターとカケハシ スカイソリューションズでは、手軽に採用活動で使えるメタバース空間のレンタルサービスを始めることとした。

このサービスであれば、メタバース空間として場所の制約なく、自由なかたちでインターンシップや説明会イベントを開催できる。直接、選考会場に用いたり、入社式や内定式の開催場所や内定者フォローの実施場所としたりすることも可能だ。企業のことを広く知ってもらう、オープンカンパニーイベントにも向くという。

参加者がグループに分かれ、それぞれでディスカッションができるような仕組みや、採用イベント用の謎解きゲームもあらかじめ搭載されており、導入・活用がより手軽に行える点も魅力となる。

一般的なオンラインイベントに比べ、身体性を伴った体験となるため、没入感や知識定着率の高さも向上、企業に対する理解を深めてもらいやすいほか、対面コミュニケーションに近い効果を得やすくなる。

企業として、他にまだ例の少ない新たな技術を積極的に利活用している姿勢は、求職者らに魅力と映りやすく、好印象を残して優秀な人材を引き寄せられる可能性が高まるとも考えられている。

なお、カケハシ スカイソリューションズでは、このサービスを紹介する『「メタバース採用」体験会 inメタバース会場』を2023年10月24日と11月21日に開催するとしている。

体験会では、メタバースにかかる採用担当者らの疑問点を解消できるようサポートするほか、メタバース採用のいろはも指南するという。謎解きゲーム型のグループワーク「終わらない就活シミュレーションゲームからの脱出」の一部体験も行われる予定で、具体的なイメージをつかみたいニーズに応えるものとなっている。詳細はリリース資料を参照してほしい。

（画像はプレスリリースより）




株式会社カケハシ スカイソリューションズ　プレスリリース
https://www.kakehashi-skysol.co.jp/