ユーザーの音楽や映画鑑賞、エンターテインメントの拠点に
米SNS大手Facebookは、ユーザーがオンライン上で写真やビデオを共有するように、音楽や映画、ゲームなどについても同様の共有サービスを提供する準備を進めているという。関係筋の話として31日明らかとなり、1日付のTHE WALL STREET JOURNALがその旨を伝えている。
Facebookは最近、スウェーデンのスポティファイやSkypeの共同創業者が設立したRdioなどのオンライン音楽配信サービスをはじめ、メディア会社の経営陣らにたいし、ユーザーの活動をFacebookのページで表示できる機能についての説明をすすめているという。
現在、Facebookでは、各サイト上で「友達を増やす」や「Like(いいね)」ボタンのクリックで、他のユーザーとリンクしたり、「友達」にネット上のコンテンツを紹介したりすることができるが、これが共有サービスとして、音楽などエンターテインメントのあらゆる方面へ拡大することが目指されているようだ。
「クラウド」音楽サービスとの関係は?
この機能により、Facebookはさまざまなメディアのコンテンツを充実させることを目的としており、このまま最終的に決定されれば、9月22日にサンフランシスコで開催される同社の「f8 Developer Conference(デベロッパー・カンファレンス)」で正式発表されることになるようだ。
このFacebookの共有サービスでは、例えば音楽であれば、無料でまたは月額料金で無制限にストリーミングできるサービスに近いものとなるだろう。これは、最近開始され話題となったGoogleやAmazonの「クラウド」音楽サービスとは対照的な動きとなる。こちらはユーザーが遠隔サーバーにアップロードした楽曲のコレクションを聞くことができる、というサービスだからだ。ちなみにAppleもこのクラウド型のサービスの開始に向け動いている。
独自のスタイルで進むFacebook。31日のCNBCでは、Facebookで音楽サービスのプラットフォーム構築が進められているという報道があった。映画やゲームなど、それ以外のメディアジャンルにも拡大を目指しているという今回の報道。終着点はどのようなサービスとしてお目見えすることとなるのか、注目される。
THE WALL STREET JOURNALCNBCFacebook Developer(開発者)