記者会見で川端総務相が言及
一大騒動となったAndroidアプリ「カレログ」について、ついに政府、総務省も問題点検討へ動き始めた。これは13日の閣議後の記者会見で川端達夫総務相が明らかにしたもの。
記者会見上で「カレログ」について言及した川端総務相は
「同じようなことが当然起こりうるので、一度しっかり研究したい」
と述べ、個人情報保護の観点から、詳細調査し、省としても問題点を検討していく方針であるとした。
本サービス自体は開発元対応を見守るが…
「カレログ」に関するこれまでの流れを簡単におさえておく。「カレログ」は、同アプリをインストールしたスマートフォンの持ち主や位置情報、通話の履歴、バッテリーの残量などを確認することができるようにした女性向けアプリで、会員制サービスとなっていた。
持ち主である“彼”の同意をとることを前提にはしていたものの、明確な同意確認が保証できるだけの体制は不十分で各方面から指摘を受け、サービス停止となった。
その後も、犯罪に悪用される危険性やプライバシー保護の観点から、同サービスへの指摘はつづき、セキュリティ対策ソフト会社大手McAfeeが「スパイウェア」として認定する事態にもなった。
ちなみに13日、「カレログ」は修正を加え、アプリ新バージョンが公開された。この開発元により改善されたバージョンについては、McAfeeはスパイウェアとするか認定は留保としている。
川端総務相はこうした一連の騒動をふまえ、本人同意確認の徹底が要点となることを指摘、「カレログ」サービスそのものに関しては、開発元のサービス改善等、今後の対応を見守るとした。
カレログITmediaニュース(川端総務相コメント引用元)