原発にロボット消防士
緊迫した状態がつづく福島第一原子力発電所に、
米アイロボット社が開発した多目的作業ロボット「パックボット」と「ウォーリアー」が3月26日までに送り込まれた。この内「パックボット」はすでにアフガニスタンなどの紛争地に数千台導入され、またアメリカ同時多発テロの際には、世界貿易センタービルのがれきの中で活躍、多くの人命を救助した。原発内では重たい消防ホースを運ぶ作業などが考えられる。
実は「ルンバ」の兄貴分
アイロボット社は、マサチューセッツ工科大学で人工知能(AI)研究を進めていた3人の研究者によって1990年に設立されたベンチャー企業だが、私たちの日常生活に直接その成果が現れている。日本でも発売されているお掃除ロボット「
ルンバ」を生んだのがこのアイロボット社だ。「人々の暮らしを楽しく便利に変える」というモットーから生み出されたロボットの一つが「ルンバ」だ。
祈り
しかし、今回そのロボットたちの働く場所は穏やかなリビングではない。自衛隊や消防など多くの人々が文字通り命懸けで戦っている原発だ。アイロボット社のロボットがその彼らの任務を少しでも楽に、少しでも危険から遠ざけてあげられることを願ってやまない。
iRobot社