“喜び、怒り、悲しみ”の感情調整機能が追加搭載に
株式会社エーアイは8月3日、同社が開発・提供する音声合成エンジンの新製品「AITalk4」シリーズを9月1日より販売開始すると発表した。新シリーズでは、新たに音声合成における感情表現を実現しているという。
エーアイの提供する「AITalk」は、従来の機械音ではなく、人の声で合成するコーパスベース音声合成方式を採用した人工・電子音声の作成ソフトおよび合成エンジン。より人間の声に近い自然な音声で、なめらかに聞き取りやすい読み上げ・発声を実現する。
日本語・英語・中国語などを含む15言語以上に対応しているほか、豊富な話者のラインナップをそろえており、すでに幅広いシーンで導入・活用されている。20分~5時間程度の録音で、誰の声でもオリジナルの音声辞書を作成することが可能となっているなど、カスタマイズ性も高いといった特徴がある。
今回、発表されたこの音声合成エンジンの最新シリーズ「AITalk4」では、喜び、怒り、悲しみの「感情調整機能」を新たに搭載。これまでの単調な音声から、さらに人間的に、より表現豊かな音声を合成できるものとした。
Windows 10にも対応、リリース記念キャンペーンを開始
「感情調整機能」では、まずラインナップ話者のうち「のぞみ」と「まき」で、喜び、怒り、悲しみの全感情表現に対応する。「れいな」と「たいち」は喜びの感情のみの対応となり、その他話者については、今後随時対応予定という。
また、Windows 10にも対応した製品となった。「AITalk4」シリーズとして、音声ファイル作成ソフト「AITalk4 声の職人」と、組み込み用音声合成エンジン「AITalk4 SDK」をリリースする。
エーアイでは、新製品の発売を記念し、8月3日からキャンペーンも開始した。期間は2015年9月30日までで、ナレーション作成ソフト「AITalk4 声の職人」の同日発注分までが対象となる。この期間内に購入すると、キャンペーン特別価格が適用され、1年利用ライセンスが通常価格596,000円のところ、346,000円に、追加購入の1年利用ライセンスが96,000円のところ、50,000円に、また5年利用ライセンス884,000円が500,000円、5年利用ライセンス追加購入の384,000円が200,000円になる。

株式会社エーアイ プレスリリース
http://www.ai-j.jp/news/150803AITalk4.pdf「AITalk4」リリース記念 キャンペーン特設サイト
http://lp.ai-j.jp/wp/aitalk4/