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2024年04月26日(金)
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能楽鑑賞をARでスマートに!宝生能楽堂で実証実験へ

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能楽鑑賞をARでスマートに!宝生能楽堂で実証実験へ

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DNPとソニー、宝生会が「AR能楽鑑賞システム」の実証実験へ
大日本印刷株式会社(DNP)は15日、能楽の主流会派のひとつである公益財団法人宝生会、およびソニー株式会社とともに、スマートグラスを用いた「AR能楽鑑賞システム」の実証実験を7月23日と31日に宝生能楽堂で実施することを決めたと発表した。

このARシステムでは、スマートグラスで見る画面の、鑑賞において邪魔にならない部分へ、作品理解を深めるためのテキストによる解説を表示させる。台詞の意味や進行する物語の内容、所作が分かりにくく、実際に鑑賞してみても理解しづらい、難解であるといった印象を変革する狙いがある。

これまで能楽をはじめとする古典芸能では、初めて接する初心者や体験型の観光で鑑賞する訪日外国人などに対し、少しでも分かりやすくなるよう、解説用の音声ガイド提供やタブレット端末の活用などで工夫を施してきたが、舞台の音やその場で演じられている全ての鑑賞を妨げることなく、舞台に目を向けたまま、注意を向けたままで理解を助ける方法は見出せていなかった。

こうした問題を解消するため、DNPとソニー、宝生会の3者によって共同開発されたのがスマートグラスを用いた、このAR(拡張現実)による鑑賞システムだ。

AR能楽鑑賞システム
操作不要!タイミングよい配信で重要なシーンを見逃さずに理解できる!
ARで表示されるテキスト解説は、鑑賞者の理解を助けるものとして、舞台の進行に合わせ、自動でタイミングよく配信、表示される。鑑賞者はスマートグラスを装着しているだけでよく、特別な操作は一切不要となっていることから、舞台から目を離すことも、ほかに注意を向けることもなく、画像を通して見る生の鑑賞に集中することができるという。

こうした仕組みであれば、重要なシーンを見逃す心配もなく、スマートに作品理解をサポートすることが可能になるとみられる。今回の実証実験では、ソニー製の透過式眼鏡型端末「SmartEyeglass」を使用するといい、同端末は軽量かつシースルーであるため、自然な視界を妨げずに解説を見ることができるとされている。

実験時の演目は『土蜘』で、場所はいずれも文京区本郷の宝生能楽堂。7月23日16:00開演の第12回和の会主催 宝生流能楽公演と、7月31日13:00開演の文京区民能楽鑑賞会が対象となる。

宝生会では、こうした取り組みにより、若年層や観光で日本を訪れる外国人など、新たなファン層の獲得をさらに積極的に目指していく方針だ。

またDNPでは、今回の実証実験における結果を踏まえ、古典芸能分野だけでなく、美術館や博物館、娯楽施設、スポーツ施設、観光施設など、さまざまな場におけるスマートグラスとARを組み合わせた鑑賞・ガイドシステムのプラットフォーム構築を進めていくとしている。インバウンドニーズの拡大に合わせた多言語対応や、聴覚障がい者への対応も急ぐ考えで、新技術が拓く新たなスタイルに注目が集まっている。


外部リンク

大日本印刷株式会社 ニュースリリース
http://www.dnp.co.jp/topic/10124987_2517.html

公益社団法人宝生会 ホームページ
http://www.hosho.or.jp/

ソニー株式会社 「SmartEyeglass」
https://developer.sony.com/smarteyeglass/

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