ビデオリサーチら、商業施設内や地下空間でのユーザー行動を把握可能に！

株式会社ビデオリサーチは21日、株式会社グラビティ、株式会社タップアラウンドとともに、タップアラウンドの「TAP Track」を用いた新しい位置情報技術を開発、測定実験の成功を収めたことを発表し、プラットフォーム提供としてサービスの実用化を開始する方針を示した。

この「TAP Track」を用いたソリューションでは、従来の位置情報データでは捕捉することが難しかった、大規模商業施設内における人々の行動や、地下街・地下鉄駅構内といった地下空間での行動を把握・測定することができる。

商業施設内のフロア移動や、店舗・テナントごとのユーザー来店情報、滞在時間や通過に関するデータ、地下空間を移動する人々の行動履歴データなど、細かく情報を判定してトラッキングすることが可能になるという。

今回発表されたデータ測定実験は、渋谷・銀座などの東京都内で行われたもので、対象ユーザーの持つスマートフォンデバイスに測定専用アプリをインストールし、外出中の行動履歴測定や、訪問先・滞在先に関するデータ判定を実行するもの。

3社はこの測定実験で、大規模商業施設内や地下街でも、対象ユーザーの位置情報把握と行動履歴測定に成功し、システムの有用性を確認したとしている。このシステムプラットフォームを利用する上で、新たな端末などの設備導入は一切行われておらず、測定アプリのみでデータ捕捉が実現されている。

ビデオリサーチ、タップアラウンド、グラビティの3社では、この新しい位置情報測定技術で得られる詳細な位置データ・行動履歴データをマーケティング分野に利用していく考えで、広告配信テクノロジーでの活用や屋外広告メディアのユーザー接触測定、インバウンドマーケティングのほか、ビデオリサーチが保有するシングルソースパネルとの連携など、さまざまな応用展開が可能と見込んでいる。

今後、パートナー企業を募り、屋外メディア測定などの実験を実施することも想定しており、近くサービスの本格提供を開始するとした。

（画像はプレスリリースより）




株式会社ビデオリサーチ／株式会社グラビティ／株式会社タップアラウンド　プレスリリース
https://www.videor.co.jp/press/2016/161021.pdf