民放インターネットテレビが本格運用へ
電通と日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、フジテレビジョン、テレビ東京の民放キー局5社が3日、今後普及が予測されるインターネットテレビ上でのVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスを共同で推進していくことで基本合意したと正式に発表した。インターネット経由で動画視聴可能なテレビやパソコン、スマートフォン、タブレット端末など、マルチデバイスでの民放テレビ視聴の時代へ、本格的に動き出したようだ。
VODサービスの提供開始時期は6社で検討中であるものの、2012年度から2014年度を本格運用に向けた準備期間として位置付けており、導入を計画しているという。
より使いやすいVOD、そしてテレビの価値最大化をあらためて図る
あくまでこの民放局でのVODサービスは、テレビの価値を向上させること、現在の地上波放送でのリアルタイム視聴の促進が目的とされている。ライフスタイルの多様化に合わせた、視聴時間拡大のためのものとして利用していく計画のようだ。
視聴機会が増えることで、テレビの魅力が再認識され、リアルタイム試聴へとつながることが狙いだ。地位の低下が止まらない、テレビの価値の最大化をあらためて図りたいという考えがうかがえる。
なお、この民放VODサービスでは、これまでのインターネットTVにおけるVODサービスのようなタイトルをメニュー等から検索するといったスタイルはとらず、より誰にでも簡単に使えるユーザーインターフェースを開発して採用する方向だそうだ。デジタル化につづき、テレビは変わるのか?今後の動向が注目される。
電通電通ニュースリリース