パイオニアがネット上での仮想音楽セッションを可能に
パイオニアが8日、楽器の演奏を楽しむ人たちのために、より自由に音楽セッションを楽しんでもらう場を得てもらおうと、演奏ソーシャルメディア「music演人(engine)」β版を公開した。演奏者のためのSNSとして注目される。利用料も無料だ。
「music演人」では、他のユーザーがアップロードした演奏に、自分の演奏を重ねたり、逆に自分が演奏したものに演奏を重ねてもらったりすることができる。エレキギターやエレキベース、キーボードなどのライン接続できる楽器のほか、ピアノやアコースティックギター、ドラムなど各種ライン接続できない一般楽器についても、マイクを通してパソコンに音を入力、アップロードできる。
忙しい人も、身近に仲間がいない人も、あこがれのバンドも組める!
基本的な使い方としてはこうだ。まずセッションを探すボタンから、演奏したい条件に合う曲を探す。演奏楽器や曲ジャンル、アーティスト名などで検索可能だ。
セッションを選択したら、それを「ミキサー」にセット。録音ボタンを押して、自分の演奏を開始する。終了したらアップロードして完了だ。
セッション内で個人の演奏した各パートが重なりあい、積み重なってさまざまな演奏、さまざまなバンドが完成していく。SNS機能でそれぞれコメントを投稿することができるほか、ユーザー同士でメッセージを送ったり、互いに「フレンド」として登録したりすることもできる。気にいった演奏者を登録しておけば、その最新動向も簡単にチェックできる仕組みだ。
現在JASRACの管理する楽曲の演奏が登録できるほか、著作権の消滅した楽曲が登録できる。今後は自作曲にも順次対応していく予定だという。
このβ版はあくまで研究開発活動のための試用版だそうだ。そのため期間限定での公開で、サービス提供は2012年3月31日までの予定。それでも無料で利用できるうえに、自宅に居ながらにしてセッションの楽しみがリアルに体感できるのは、楽器を愛する者にとってはこの上ない喜びだろう。気になる人は今のうちにぜひ使ってみてほしい。
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