販売に先立ち、予約手段の提供開始とみられる動きあり
2007年の初代のiPhone発売以降、欧州第2位のApple正式販売パートナーとして事業を展開している通信事業者Deutche Telekomが、Appleの次期iPhoneとなる「iPhone5」とみられる端末を予約する手段を提供し始めているようだ。Bloomberg、AppleInsiderなど、複数が現地時間5日から報じている。
Bloombergによれば、Deutche Telekomは、端末の購入を希望する顧客に対し、実際に「iPhone5」と明言することはなく、クーポンを配布して“実質の”予約手段に出ているという。同社の広報担当者に問い合わせたところ、Bloombergに対し、この手段は端末が発売されれば、入手が非常に困難となると予測した対応であることを認めたそうだ。
iPhone4発売時の混乱を踏まえたもの?いずれにしても発売は間近!
また、AppleInsiderによると、ドイツのニュースサイトFocus.deがこの予約注文は宣伝を故意に控え、内々に進められていると報じているそうだ。たしかにDeutche Telekomのウェブサイトを確認しても、該当するような広告やニュースリリース、オンラインストアにおける情報は見当たらない。
そのため現在、顧客はDeutsche Telekom直営店に出向いて、予約する、つまりこのプレミアムなクーポンを得る必要があるようだ。価格等も明らかにはなっておらず、Deutsche Telekomに対し、この予約手段について直接確認をとるため問い合わせても、直ちに回答は得られなかったとも報じられている。
iPhone4の発売時には、60万台以上の予約注文を受け付けたが、発売初日に購入予約しようとした人々がシステム障害で注文できないといったトラブルも発生するなど、混乱が多数見られた。需要に対応できず、新たに追加注文した端末が全顧客に発送されるまでには数週間という時間もかかってしまった。今回の動きは、こうした反省からとられた対策とも考えられる。
長きにわたって発売開始が注目の的となってきたiPhone5。いよいよ発売開始のカウントダウンが始まっているようだ。
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