日本の財団とともに、5年間1億円の支援
9日、
日本サムスンは、公益財団法人「
文化財保護・芸術研究助成財団」とともに「
平山郁夫・文化財赤十字プロジェクト―東日本大震災被災文化財修復支援事業」を立ち上げることを発表した。この支援事業は、
東日本大震災で被災した
文化財の修復を支援するもの。日本経済新聞などが報じた。
同紙によれば、
日本サムスンの
尹晋赫社長は、
「被災した文化財はアジア共通の遺産。国境を越えて修復・保護をしていく必要がある」
と語ったという。
支援事業は12年〜16年の5年間で計
1億円の拠出を目指す。内訳は、
日本サムスンが一般からの寄付も含め年間1500万円、財団が500万円。地元にゆかりの文化財
約100件の修復を目標にしている。
財団との協力関係は06年から
日本サムスンと財団の関係は今回のプロジェクトに始まったことではない。
日本サムスンは、日本画家・故
平山郁夫氏の提唱する「
文化財赤十字構想(※)」に共感、財団とともに06年に「
サムスン・シルクロード文化財保護フェローシップ」を立ち上げ、中国政府とも連携しながら、
シルクロードの文化財保護のための専門家育成などに取り組んで来た。
このフェローシップは昨年まで5年間続けられ、一般から
1億円以上の寄付を集め、
102名の文化財保護専門家を育て上げたという。今回の被災地の文化財修復支援も、
平山氏の「
文化財赤十字構想」の理念を引き継いでいる。
※
文化財赤十字構想:人類共通の遺産である文化財を様々な危機(風化など)から救い、次世代に継承するというもの(日本サムスンホームページより)。

日本経済新聞
被災文化財の修復支援事業 日本サムスンなど 公益財団法人
文化財保護・芸術研究助成財団日本サムスン
シルクロード文化財保護フェローシップ フェローシップについて