売り上げ不振につき生産終了
シャープが昨年12月に発売したばかりのメディアタブレット端末「GALAPAGOS」2機種の販売終了を発表した。15日、同社サイト上から出された発表で、2011年9月30日正午をもって終了とするそうだ。
生産終了となるのは、10.8インチホームモデル「EB-WX1GJ-B」と、5.5インチのモバイルモデル「EB-W51GJ-R」「EB-W51GJ-S」。すでに購入しているユーザー向けの予備アダプターなど関連商品については、10月以降「シャープいい暮らしストア」へ移管して取り扱うそうだ。
当初からは変化していた戦略、さらに見直しを迫られる事態に
現時点で後継モデルなどが発売されるといった発表はない。GALAPAGOSとしてはメイン商品が消えることとなるが、イー・アクセス(イー・モバイル)を通じて8月30日から販売している7インチAndroidタブレット「A01SH」は継続して生産・販売されるということだ。
意外性でインパクトのある“GALAPAGOS”(ガラパゴス)の名のもと、登場したメディアタブレットだったが、8月には汎用のAndroid端末にするアップデータが配布されるなど、電子書籍専用端末としてスタートした当初の戦略とは大きく変化してきていた。
AppleのiPadなどと対抗するハード面でのタブレット端末はかなり苦戦を強いられたものとみられ、今後の戦略として更なる方向転換、見直しを迫られることとなりそうだ。
ちなみに当初はメディアタブレットでのみ利用可能となっていた電子書籍ストアである「TSUTAYA GALAPAGOS」については、すでにAndroid搭載スマートフォン向けアプリ「GALAPAGOS App for Smartphone」が提供されており、こちらで電子書籍および音楽の配信サービスを継続することとなる。
SHARP GALAPAGOSSHARP株式会社