ネット・メディア快挙
18日に行われた米ジャーナリズム界で最も権威ある賞・
ピュリツァー賞の発表。その
国内報道部門で受賞したのは、大手メディアではない、ニューヨークの小さな
民間の非営利オンライン・メディア「
プロパブリカ」だった。
実は、「
プロパブリカ」は昨年も
調査報道部門で受賞(ネット・メディア初)しており、
2年連続受賞の快挙となった。
34人で全米最高実力
「
プロパブリカ」は2007年10月に設立、翌08年6月に最初の記事を配信した新興のメディアで、現在記者はわずか
34人。しかし、早くも10年には米大手紙メディアに
50本以上の記事を提供するなど、急成長を遂げている(しかも記事は無料提供)。
この折り紙付きの実力には背景がある。
「
プロパブリカ」は、設立にあたり、
元ウォールストリート・ジャーナルの編集局長を主筆に迎え、スタッフの中には
ピュリツァー賞を受賞した報道にかかわったライターもいるなど、少数精鋭、いまや「
全米最大の調査チーム」とも称される。
取材・裏付けに時間のかかる「
調査報道」に特化、「
記事1本に4000万円をかける」とも言われるそのしぶとさが、連続受賞につながっているのだろう。ネットの時代、メディアの存在の仕方も大きく変化しているようだ。
ProPublica情報流通促進計画byヤメ記者弁護士
調査報道の新しいあり方~プロパブリカ:朝日新聞より現代ビジネス
ピュリツァー賞を初受賞したネットメディア「プロパブリカ」の実力