復興支援ポスター
印刷・出版などプリント業界を広くバックアップする特定非営利活動法人「
プリントミックス」は、今回の大震災復興支援のため「
We are with you」というプロジェクトを立ち上げている。
キヤノン、
富士フィルム、
コニカミノルタなど業界の協力を得て
復興支援ポスターを制作、販売収益を寄付する。
そのポスターに使われる写真の一部を提供しているのは、
独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTECジャムステック)。普段は海についての研究、開発などを行っている。
海の放射能汚染をシミュレーション
JAMSTECは、今回の大震災では、ポスター写真だけでなく、本来の「海」の活動でも、本領を発揮している。
文部科学省と
東京電力が行っている
福島第一原子力発電所の沖合海域のモニタリングの実測値(4月8日分まで)を元に、
JAMSTECは、同沖合の
放射能濃度分布のシミュレーションを行った。
このシミュレーションには
スーパーコンピュータが活躍、
JAMSTECが開発した
JCOPE2(黒潮など海流の動きを予測するモデル)と、
JCOPET(JCOPE2の解像度を上げ、さらに満潮や干潮といった潮汐の影響や、海上の風の影響をも考慮できるモデル)の2つのシステムを用いて、高精度のシミュレーションを行っている。
このシミュレーションによって、同発電所30km沖では、「
4月4〜7日より、4月9〜11日の方が放射能濃度が高くなる」などの計算結果を得ているが、
JAMSTECは、今後も最新の実測値を取り入れて、シミュレーションの
見直しを行うとしている。
Print Mix独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)文部科学省
海域における放射能濃度のシミュレーションについて(プレス発表資料)