電磁波と脳腫瘍に因果関係あり
国際がん研究機関(
IARC、
世界保健機構(WHO)内の専門組織)から、5月31日、恐ろしい調査結果が発表された。「
時事ドットコム」の1日の報道によれば、
IARCが
電磁波と
がん発症の因果関係を調査した結果、
携帯電話を頻繁に使用することで
脳腫瘍のリスクが高まる可能性がある
という。
IARCは、
携帯電話を長時間使用することと、神経膠腫(こうしゅ)や聴神経腫瘍といった
脳腫瘍との因果関係について、
何らかのリスクがある可能性があり、今後も注視が必要
としている。
米研究者はイヤホン使用
これについては、すでに今年2月22日に、アメリカの
国立衛生研究所(
NIH)から、似たような報告がされている。
NIHは、47人の被験者を対象に、携帯電話の電源ON/OFFのそれぞれの状態で50分ずつ耳に近づけ、脳の状態を観察、その違いを比較した。その結果について、ノーラ・ボルコウ博士は、
「携帯電話を使っている人の脳の、アンテナに最も近い部分では(脳が活動していることを示す)ブドウ糖代謝が活発となった」
と報告、
携帯電話から発信される、微弱な
電磁波が脳に影響を与えることがはっきりしたという。
ただし、同博士は、この結果が「携帯電話=脳腫瘍の原因」という因果関係を裏付けるものではないとしている。しかし、そう言う博士自身が、
携帯電話を直接耳に当てるのは避け、
イヤホンを使用しているというから、「おいおい」とツッコミのひとつも入れたくなるというもの。
携帯電話でむやみに長電話するのは避けた方がよさそうだ。

IARC
プレスリリース(英文)
jijicom時事ドットコム
携帯電話に脳腫瘍リスク=因果関係の可能性−WHOREUTERS ロイター
携帯電話の電磁波、脳細胞の活動に影響=米研究