事件から10年、追悼式典に1400人
大阪教育大付属池田小学校に男が侵入し、
8名の児童の命が奪われ、
15名が負傷した「
附属池田小学校事件(※)」。事件発生からちょうど
10年目となる8日、現場となった同小学校で追悼式典「
祈りと誓いの集い」が営まれた。遺族や在校生らおよそ
1400人が参列、事件当時勤務していた教師から児童へメッセージが伝えられるなどした。
「安全・安心メール」全国に浸透
この痛ましい事件を契機として広まったのが、「
安全・安心メール」のサービス。わいせつ事件の発生や不審者情報が、
都道府県警や
自治体から市民の
携帯、
パソコンなどに送られるサービスだ。
毎日新聞は先月、このサービスに関する全国アンケートを実施、6日、その結果を報じた。
それによれば、
安全・安心メールは09年までに46の
都道府県警で
導入が完了、唯一県警から配信されない千葉県も、
自治体が県警と協力して配信を行い、実質的にこのサービスは
全国に浸透していることがわかった。受信者は
151万人におよぶ。
「安全・安心メール」に効果あり
大阪府は06年に
安全・安心メールを開始、その結果、子どもが狙われやすい下校時間帯(午後3時台)の事件が、10年には05年のピーク時よりも
3割減少したという。また、京都府でも強制わいせつ事件が減少しており、
安全・安心メールは
成果を上げているようだ。
画像はイメージ[photo by
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メールのスピーディーな配信など課題も指摘されているが、ネット環境が日々急速に進歩・整備されている昨今、確実なシステムが整備・運用され、幼い命が犠牲となる痛ましい事件がさらに減ることを願ってやまない。
※ 事件の犯人・
宅間守被告(当時37)は死刑判決を受け、事件から3年後の04年9月に死刑が執行された。

msn産経ニュース
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池田小児童殺傷事件