ユーザビリティ診断のトライベック・ストラテジーがランキング調査
Webコンサルティングやユーザビリティ診断を行うトライベック・ストラテジー株式会社(東京都渋谷区)は、このほど全都道府県47サイトのユーザビリティ(=使い勝手や安全性)を調査、総合評価判断を行った。調査が行われたのは2011年1月から2月末。その結果が6日、同社から発表された。
東日本大震災以降、災害時に有効な緊急情報を発信しているため、自治体サイトへのアクセスは急増している。しかし、その使い勝手は決して優れたものとは言いづらいものも多い。トライベック・ストラテジーは、そうした自治体サイトの改善を促すべく、独自の診断プログラムをもちいて「アクセス性」「サイト全体の明快さ」「ナビゲーションの使いやすさ」「コンテンツの適切さ」「ヘルプの使いやすさ、セキュリティ」の5つの評価軸、および詳細項目全96項で評価を出した。
結果、1位は千葉県。2010年7月から順次リニューアルを行い、デザインを統一、サイト内が回遊しやすいナビゲーションも高く評価された。
つづく2位は栃木県。こちらは2011年2月にリニューアルを行ったばかりで、情報構造をうまく整理したことで高評価につながった。
(1位獲得の千葉県)
サイト全体の明快性とナビゲーションに問題多し
だが、やはり自治体サイト全体では使い勝手が良いとはやはり言えない結果が多く出された。とくに、サイト全体の明快性とナビゲーションの使いやすさに劣るサイトが多かったという。
具体的には、まずトップページに問題が多い。トップが整理されていないため、目的の情報が見つかりにくいというケースだ。さらに、ナビゲーション面では、同じ自治体のサイト内でも管理部署の違いによるためか、デザインが不統一、情報の漏れやダブりなどがみられ、整合性がなく、利用者にとって使いづらいという課題が見出された。
公共性の高い情報、地元に密着した情報を発信する場であるからこそ、だれもが使いやすいサイト作りを、今後各自治体、さらに目指してほしいものである。
参考資料
サイト上位10位ランキング
順位 自治体名
1 千葉県
2 栃木県
3 山梨県
4 神奈川県
5 石川県
6 富山県
7 群馬県
8 福岡県
9 宮崎県
10 福井県
(トライベック・ストラテジー プレスリリースより引用)
トライベック・ストラテジー株式会社トライベック・ストラテジー株式会社 プレスリリース